セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

O-128 Endocytoscopyによる潰瘍性大腸炎の活動性の評価

演者
共同演者
抄録 【背景】超拡大内視鏡(Endocytoscopy ; EC)は生体内で細胞レベルの拡大観察がリアルタイムで可能であるECは大腸腫蕩診断において有用でありさらにEC観察にNBIを併用(EC-NBI)することで微細な血行動態の観察も可能である.一方ECによる潰膓性大腸炎(UC)の活動性の評価についても報告されている.【目的】UC患者に対しEC観察及びEC-NBI観察を行い病理組織における炎症の活動性との関連性を検討する.1方法1当センター通院加療中のUC患者のうち一眼タイプー体9e EC(Y-00aO、 OlympusTOK:YO)を用いて超拡大観察を施行した19例を対象とした.通常内視鏡観察にて直腸の中で最も炎症の強い部位を同定しメチレンブルー染色下EC観察を行い同部位の生検標本と比較した.EC所見は腺管構造(小円形短スリット状長スリット状不整)1視野内の腺面密度(13以上7以上12以下6以下)血管像(低視認性前視融和)について比較検討した.血管像については未染色でEC-NBI観察の評価と通常のEC観察による評価を行なった1結果】寛解9例軽症7例。翻倒症3例を検討した.EC所見の各項目の内訳を以下に示す.腺管構造(小円形短スリット状長スリット状不整)は寛解:333%66.7%0%0% 軽症;143%429%143%286%中等症:0%0%33.3%t66.7%.腺管密度の平均は寛解:11.7軽症:6.7申等症:3.7.血管像はECEC-NBIそれぞれで高視認性が寛解:0%・25.0%軽症:42.9%・100%中等症:66」7%・100%であった.さらに活動性の高い症例の血管像では拡張・蛇行を呈する傾向が見られた.【結語】EC所見は生検蒲理標本による炎症の活動性と相1関性を認めた.さらにEC-NBIを併用することで血行動態を反映した活動性の診断能の上乗せ効果が期待できる.
索引用語