セッション情報 一般演題(口演)

治療

タイトル

O-140 食後愁訴症候群の機能性ディスペプシアに対するZ-338の効果

演者
共同演者
抄録 【背景と目的1 z-338は新しい作用機序を持った消化管運動機能改善薬であり特に食後愁訴症候群(PDS)の機能性ディスペプシア(functionaldyspepsia;FD)に対しての有用性が期待されている.われわれはZ-338がFD患者の消化管運動を改善しFD症状も改善することを超音波法で証明し米国消化器病週間(2010)で報告したが本研究ではPDS患者のみを対象として同様の検討を行った.【対象1対象はローマHI基準を満たすPDSタイプのFD患者22例であり過去6ヶ月以内に上部消化管内視鏡検査が施行され症状の原因となる器質的疾患が除外されている患者とした.PDS患者の症状の定義は上記の条件を満たし調査開始前1週間の自覚症状が食後膨満感上腹部膨満感または食後早期飽満感である患者とした.【方法】症状の推移は7段階のLikert-typeスケールを用い投与2週間前後で評価した.超音波法を用いた消化管運動機能検査は2週間の薬剤投与前後で既報の如く行い近位胃拡張率’胃排出率前庭部運動指数(MI)十二指腸胃逆流指数(RI)を評価した.【結果122例の患者はランダマイズされZ-338群9例とプラセポ郡13例に分類された.Z-338群は近位胃拡張率と胃排出率で明らかにプラセポ群より改善が見られ症状消失率はZ-338群で33.3%プラセポ群で15.4%であった。MIとRIには両群で差が見られなかった.【考察】Z-338はPDSタイプのFDに関連する消化管運動を改善しt症状を改善させる可能性がありPDSタイプのFD治療に有用であると思われる.
索引用語