セッション情報 一般演題(口演)

治療

タイトル

O-141 化学療法が著効した進行胃癌に対する外科治療の時期と適応

演者
共同演者
抄録 【目的】当院では腹膜播種(P2P3)肝転移bUlkyリンパ節腫大および遠隔転移を伴う胃癌に対してはS-1+CDDPまたはS-1+docetaxel療法を施行し著効して切除可能と診断された場合には外科治療を施行している.今回L化学療法が著効した進行胃癌に対する外科治療の時期と適応について検討した.【方法】対象は2003年4月一2009年3月に切除不能の診断で上記治療を施行した進行胃癌74例S-1+CDDP療法はS-1を3週投与CDDIPをday8に601mg/tm2投与しS-1+docetaxel療法はS-1を1週および3週投与しdocetaxelをdayl15に40mg/m2.投与した.各レジメンとも2コース毎に評価をおこなった.【成績】化学療法が著効して切除した症例は22例(30%)であり、これらの症例における化学療法の平均投与コース数は4.6±L6コースであった.切除症例のMSTは592日 非切除症例のMSTは392日であり切除症例の治療成績が有意.に良好であった.さらに切除症例22例は手術先行が可能であったStageW切除症例99例の治療成績と同様の治療成績を示し治療成績に有意差はなかった.一方化学療法により切除可能となったが本入の希望等で手術を施行せず化学療法を継続した3症例の治療成績はregrowthによりいずれも不良で最長でも452Hであった.化学療法により切除可能となった症例で非治癒因子2つ以上の症例は8例1つ以下の症例は14例であり治療成績には明らかな有意差を認め2つ以上では切除不能症例と有意差を認めなかった.【結論11化学療法が著効した進行胃癌では切除により非治癒因子が一つ以下にとどまるのならばその時点で外科治療を選択すべきでありこの場合には手術先行可能のStagelV症例と同等の治療成績が期待出来る
索引用語