抄録 |
1目的】近年GIST(Gastrointestinal Stroma1 Tumor)の診断にはKITやCD34の免疫染色に加えc-kitやPDGFRαなどの遺伝子変異の解析が治療面でも有用であることが認識されている.今回我々は当院で経験したGIST 11症例について遺伝子変異臨床成績について検討したので報告する。【対象と方法】2001年1月より2011年10月置当院の外科で切除術を施行したll例を対象に年齢・性別・自覚症状・発見動機部位・術式腫瘍径核分裂像(個/50HPF)を含む臨床病理学的所見遺伝子変異予後について検討した.【結果1男牲8名女性3名平均年齢55.9歳(27歳から82歳).自覚症状として下血3例ふらつき1例腹痛3例を認め7名に有症状を認めた.発見動機は上記症状の精査が7例他疾患精査中の腹部CTが3例人間ドック時の胃透視が1例でした.部位別では胃6例で小腸3例直腸1例大網1例であった.術式は胃症例では胃部分切除術1例幽門側胃切除術4例噴門坐礁切除術1例に行われ小腸症例では空腸部分切除術2例腹腔鏡下小腸切除術1例直腸症例では低位前方切除術1例大網症例では大網切除術1例であった.腫瘍最大径3-19cm(平均9.3 cm)リスク分類では低リスク2例中りスク4例高リスク5例であった.遺伝子変異は。-kit遺伝子exonllの変異を7例c-kit遺伝子exon17変異を1例PDGFRαexon18変異を1症例2例は。-kitPDGFRα遺伝子ともに変異を認めなかった.工matinib投与例は3例観察期間は8~96ヶ月(中央値:46ヶ月)で再発は認めていない.【結語】遣伝子変異を検索しえたGISTの11症例を経験した. c-kitやPDGFRCtの遺伝子変異の解析はtメチル酸イマチニプなどの分子標的治療薬を用:いた治療方針の決定や効果予測に重要な意味をもつと考えられた. |