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O-143 腹部内因性疾患に対するTAE症例の検討

演者
共同演者
抄録 【目的】腹部内因性疾患に対するTAE症例の特徴を探る.【対象12000年から2011年までの12年間に当施設で経験した腹部内因性TAE症例11例.1結果111例の内訳は十二指腸潰瘍出.血5例大腸憩室出血3例膵臓癌十二指腸管潤内臓動脈破裂特発性大網出血各1例であった.十二措腸潰瘍は男性4例t女性1例で年齢は46~84歳であった.食道癌慢性腎不全統合失調症の合併を1例ずつ認めた.慢性腎不全合併例は血圧コントロールが不良で、TAE後も1出血し手術に至るも再出血して死亡した.大腸憩室出血は何れも男性で年齢は49~83歳であった.出血部位は横行結腸2例上行結腸1例でいずれもクリップによる内視鏡止血が不十分でTAEに移行したもので横行結腸の1例は19カ月後に別の憩室から出血し再度TAEを施行して止血した死亡例は認めなかった膵臓癌十二指袋耳潤例は70歳の女性で.内視鏡止血不能でTAEを施行し1カ月後に原病死した.内臓動脈破裂は54歳男性で後腹膜出血にて発症しT血管造影を施行したところ朦十二指腸動脈と空腸動脈に血管の不整を認めTAEを施行した.その後は出血を認めていない.特発性大網出血は31歳男性で腹痛で発症しCT検査で造影剤の漏出像を認めTAEを施行した.その後は出血を認めていない.【まとめ】過去12年間に当施設で経験した内因性疾患TAE症例は11例とであった.数は多くないが手術に比較し侵襲が軽度であり消化管出血に於いては内視鏡止血不能例の次に選択する治療として有用であると同時に腹腔内や後腹膜の稀な出血例にも第1選択の治療法として有用であった.
索引用語