セッション情報 一般演題(口演)

臨床1

タイトル

O-149 膵腫瘍性病変に対するPerfusion CTの有用性の検討

演者 西川義浩(田附興風会北野病院消化器センター内科)
共同演者 木村典世(田附興風会北野病院消化器センター内科), 廣橋研志郎(田附興風会北野病院消化器センター内科), 牟田優(田附興風会北野病院消化器センター内科), 佐久間洋二朗(田附興風会北野病院消化器センター内科), 渡辺昌樹(田附興風会北野病院消化器センター内科), 熊谷奈苗(田附興風会北野病院消化器センター内科), 小田弥生(田附興風会北野病院消化器センター内科), 工藤寧(田附興風会北野病院消化器センター内科), 加藤洋子(田附興風会北野病院消化器センター内科), 藤田光一(田附興風会北野病院消化器センター内科), 山内淳嗣(田附興風会北野病院消化器センター内科), 吉野琢哉(田附興風会北野病院消化器センター内科), 高忠之(田附興風会北野病院消化器センター内科), 大橋真也(田附興風会北野病院消化器センター内科), 浅田全範(田附興風会北野病院消化器センター内科), 福永豊和(田附興風会北野病院消化器センター内科), 川口清隆(田附興風会北野病院消化器センター内科), 八隅秀二郎(田附興風会北野病院消化器センター内科)
抄録 【背景】近年膵疾患に対してPerfusion CTが使用されるようになっている.重症急性膵炎に対してはt膵虚血の評価による壊死性膵炎の診断への有用性が報告されている.膵腫瘍に対しては幾つかの報告がなされているが現時点では有用性の評価は定まっていない.【目的】当院における膵腫瘍性病変に対するPerfusion CTの有用性に関して検討する.【対象・方法】対象は2009年12月から2011年10月まで当院でPerfusion CTによる解析を行った膵腫瘍の28例(膵管癌24例tIPMN4例(1例は膵癌との合併)神経内分泌腫瘍1例)および腫瘍性病変と鑑別を要した4例(自己免疫性膵炎4例).全例病理学的に確定診断を行った.撮影装置はTOSHBA Aquilion enのMDcT解析法はMaximum slope法により行っている.造影剤は4m1/secの速度で10秒間静脈注入し60秒間同一部位で自然呼吸下に撮影行った.得られたTimedensity curveからcolor mapを作成し血流の多寡の評価(PBF:pancreaticblood flow(ml/min/100g))を行った化学療法を行い転帰の判明している膵管癌(StagelVb)の6症例に関して生存日数とPBFの相関関係の評価を行った.【結果】PBFの平均値は膵の正常部は115.1であり病変部は膵管癌が30.7IPMNが74.5神経内分泌腫瘍が188自己免疫性膵炎が80Dであった.化学療法を行った膵管癌ではPBFが高いほど生存日数が延長する近似曲線(R-2乗値:o.72)が得られた.【考察1膵腫瘍および自己免疫性膵炎において疾患ごとにPBF.の差異を認め腫瘍性病変の鑑別において追加の情報となる可能性が考えられた.また化学療法を行った症例ではPBFが高いほど生存日数が延長する傾向が認められ予後の推測に利用できる可能性が考えられた.
索引用語