セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | O-161 当科における進行肝細胞癌に対する肝動注化学療法とソラフェニブ治療の現状 |
演者 | 福林光太郎(熊本大学消化器内科学) |
共同演者 | 田中基彦(熊本大学消化器内科学), 川崎剛(熊本大学消化器内科学), 吉丸洋子(熊本大学消化器内科学), 立山雅邦(熊本大学消化器内科学), 永濱裕康(熊本大学消化器内科学), 佐々木裕(熊本大学消化器内科学) |
抄録 | 【目的】切除・局所療法の適応とならない進行肝細胞癌に対してはソラフェニブが標準治療となっているが本邦では肝動注化学療法の有用性を示す報告が散見され肝動注化学療法が選択されることも多いそこで当科での肝動注化学療法ソラフェニブによる治療成績についてまとめ進行肝細胞癌に対する適切な治療選択について検討した.【方法】肝動注化学療法は04年以降にStage皿AVの高度進行肝細胞癌に対して施行した112例を対象として奏効生存について検討した.ソラフェニブ治療は09年以降に治療を開始し治療効果判定が可能であった50例を対象として奏効病勢制御生存について検討した.【結果】肝動注化学療法は奏効率25.0%(CR 4例PR 24例t SD 43例PD 41例)50%生存期間(MST)293日で治療効果に応じて生存期間は異なりMSTはCR 1381日PR 798日SD 325日PD 226日であった.累積生存率は1年44.1%3年15.4%であった.初回治療ALT低値が有意な奏効因子であり腫瘍型が結節型でないことAlb3.5未満が予後不良因子であった。ソラフェニブ治療は奏効率14%(CR 1例PR 6例SD 21例PD 20例)でMST 232 El(CR/PR/SDでは400日PDでは129日)1年生存率41.9%であった.病勢進行までの期間は中央値92日CR/PR/SD I49日PD 56日であった.病勢進行に寄与する因子はPIVKAH 1000皿AU/mL以上血小板12万未満であったまた予後不良因予としてはPIVKAmOOOmAU/mL以上であることとt疾患制御が得られないことであった.【結論】今回の検討では治療前に肝動注化学療法ソラフェニブのどちらを選択すべきかの判断は困難であるが遠隔転移のない初回治療例は肝動注化学療法の積極的適応と考えられた.いずれの治療も疾患制御が得られない場合は予後不良でありその時点で可能な限り他治療に移行すべきことが示唆された |
索引用語 |