セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | O-169 全麻下腹腔鏡的局所焼灼療法による肝細胞癌の治療 |
演者 | 廣澤拓也(自治医科大学消化器肝臓内科) |
共同演者 | 礒田憲夫(自治医科大学消化器肝臓内科), 東澤俊彦(自治医科大学消化器肝臓内科), 渡邊俊司(自治医科大学消化器肝臓内科), 津久井舞未子(自治医科大学消化器肝臓内科), 大竹俊哉(自治医科大学消化器肝臓内科), 佐藤慎(自治医科大学消化器肝臓内科), 宮田なつみ(自治医科大学消化器肝臓内科), 藤枝毅(自治医科大学消化器肝臓内科), 長嶺伸彦(自治医科大学消化器肝臓内科), 菅野健太郎(自治医科大学消化器肝臓内科) |
抄録 | 【背景1当科では単登では4cm以下あるいは3cm3個以内およびChild-Pugh AあるいはB.脈管侵襲なし全麻可能な肝細胞癌症例ば肝表面および肝深部を問わず全麻下腹腔鏡的局所焼灼療法.(ラジオ波)を原則としている.1【目的】1)経皮的アプローチでは治療困難と考えられる症例での腹腔鏡的アプローチの有用性を検討する.2)全麻下腹腔鏡的局所治療を施行した患者の治療成績再発率合併症について検討する.【対象】1992年2月から2010年12月までに治療した初回治療のHCC 441例.(609結節)【方法】1全麻下腹腔鏡的局所治療は超音波腹腔鏡を駆使し肝表面のHCCのみでなく.肝深部のH:CCも治療を行う再発症例に対しても適応を満たせば腹腔鏡的局所治療を行う.血小板減少例(5万未満)15例に対しては術直前に濃厚血小板を輸血して治療を行った.【成績】609全結笛術後のCTでは遺残を認めなかった合併症は39例(&8%)に認められt胆道系損傷6例腎損傷1例横隔膜損傷1例脳出血1例であった.平均観察期間は43.4ヶ月で累積生存率.は3年:88%5年:74%7年: 55%10年:44%であった.局所再発は7.5%/5年異所性再発は35.5%/5年置あった.累積生存率はChild-Pugh分類(AB)および腫瘍径において有意差を認め(pα01未満)腫瘍数TNM分類腫瘍の分化度においては有意差を認めなかった.【考察】多臓器損傷は少なく腹腔鏡的治療の有利な点と思われた播種の少ないのは肝表面に存在するHCCの直接穿刺を回避していることによると考えられた.【結論1全麻下腹腔鏡的肝癌治療は腫瘍数・腫瘍の分化度に関わらず良好な生命予後を得ることができた.腹腔鏡的治療は肝表面症例横隔膜直下症例消化管および胆嚢など他臓器や血管に近接する症例血小板減少症例で安全かつ確実な治療が可能であり積極的に試みるべきと考えられた. |
索引用語 |