セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

O-170 大腸癌肝転移化学療法後肝切除症例の肝障害度の病理組織学的検討

演者 初野剛(国立病院機構名古屋医療センター外科)
共同演者 近藤建(国立病院機構名古屋医療センター外科), 片岡政人(国立病院機構名古屋医療センター外科), 中山裕史(国立病院機構名古屋医療センター外科), 下山理史(国立病院機構名古屋医療センター外科), 高野奈緒(国立病院機構名古屋医療センター外科), 田中晴祥(国立病院機構名古屋医療センター外科), 石原博雅(国立病院機構名古屋医療センター外科), 長谷川和也(国立病院機構名古屋医療センター外科), 木下満(国立病院機構名古屋医療センター外科)
抄録 【はじめに】肝転移を有する進行再発大腸癌に対する術前化学療法の有用性が欧米より報告されている.一方で化学療法が肝障害を引き起こす例も報告されてきているそこで大腸癌肝転移化学療法後門切除症例について病理組織学的なsteatosisとsinusoidal injuryを検討した.【方法】2005年2月以降に高用ts 5-FU持続静注を用いて化学療法を行った大腸癌肝転移のうち肝切除が施行され現在までに検討が可能であった22例を対象とし化学療法の内容と永久病理標本で肝癌部肝組織におけるsteatosisとsinusoidal inj岬について検討を行った.【患者背景】平均年齢63.6(45-84)歳男女比11=11.大腸癌原発部位は結腸17例直腸5例であり肝転移は同時性17例異時性5例肝転移グレードはA4例B 9例C 9例.レジメンはFOLFIRI 5例mFσLFOX6.(+bevacizumab+cetu畑b)14例(8例1例)rnFOLFOX6とFOLFIR工の交替療法2例XELOX 1例」結果】SteatosisはFOLFIRI群でスコア高値例が多くsinusoidal inj uryについてはmFOLFOX6群でグレード高値例が多かったがmFOLFOX6+bevacizumab群では障害の程度が低かった.【結語】肝転移巣に対して19例にROの肝切除が施行できt術後合併症は難治性四切離断端膿瘍1例m.FOLFOX6+bevaciz㎝ab群の大腸癌・肝転移同時手術症例で縫合不全・腹膜炎2例を経験したが術死・在院死は無かった.病理組織学的には種々の.程度の肝障害が認められたので耐術性の判断を厳密に行い術後合併症発生に留意すべきと考えられた.
索引用語