セッション情報 一般演題(口演)

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O-171 全身化学療法が不応となった切除不能大腸癌肝転移症例に対する肝動注化学療法の検討

演者
共同演者
抄録 【目的1切除不能大腸癌肝転移症例に対してFOLFOXFOLFIRIを中心とした全身化学療法が不応の場合有効なregimenの報告はみられない.今回我々はFOLFOXまたはFOL㎜を用いた全身化学療法不応の大腸癌肝転移症例に対する肝動注化学療法(HAIC)の有効性.について検討した【対象1当院において2003年7月から2011年10月までに切除不能大腸癌肝転移に対してHAIC施行した26症例中FOLFOXま・たはFOLFMIが不応となった大腸癌肝転移症例8例(平均年齢:61.5歳Hl/H2/H3二2/2/4例6周目原発巣切除を施行)【方法】全例皮下埋め込みリザーバーを留置しCDDP 20iTig/O.5hr+5-FU 1500mg/5hrをweeklyに.5回その後bi-weeklyに可能なかぎり継続した.治療効果判定は肝内病変に対してRECISTにておこなった累積生存率はKaplanrMeier法にて算出した.腫瘍マーカーは治療前後のCEAをMann-Whitney e:より評価した【結果】全例リザーバーに伴う感染や潰蕩など合併症副作用は認めなかった.CEAng/mlの治療前中央値は475(53-441)十階後の中央値は19.2(3.1-220)と有意(p=0、002)に低下したHAICの効果はtPR 6例PD 2例で奏効率75%であった.26例の累積生存期間申央値(MST)は初期治療開始後で30カ月HAIC開始後の1年生存率は72%2年生存率は3696でMST Iは20カ月であった他転移が出現悪化した症例は2例(肺転移1例骨転移1例)で全身化学療法へ変更した【まとめ】切除不能進行大腸癌肝転移に対するHAICは安全に行い得良好な成績が得られた. FOLFOXやFOLFIRIで用いちれる5-FUではあるが動注することで投与量を減量し副作照を軽減させながらも肝組織内濃度を上昇させ効果は増強したと考えられる.切除不能進行大腸癌.に対し原発巣が制御され予後因子が肝転移の場合HAICも治療選択のひとつとなりうると考えられた.今後HAICの可用性を示す臨床試験の結果が必要である.
索引用語