セッション情報 一般演題(口演)

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O-176 当院集中治療部における肝不全症例に対するPlasma Dia-filtration(PDF)の適応および有効性

演者
共同演者
抄録 【背景】肝不全に対する人工肝補助療法として血漿交換(PE)に血液濾過透析(HDF)を使用した人工肝補助療法を主として実施しているが当院集中治療部では2009年以降症例の状態に応じ持続的なPlasma Dia-fitration(PDF)を実施している.PDFは通常のCHDF回路を用いて簡便かつ安全に実施している.今回我々は当院集中治療部における肝不全症例に対するPDFの有効性について検証する.【対象・目的】2009年以降に本院集中治療部において術後を除く肝不全症例に対する人工肝補助療法としてPDFを実施した10例を対象としret-respectiveに検証した.対象10例の内訳は男性6例女性4例。年齢は27-66歳(中央値62歳).肝不全の成因は劇症肝炎5例慢性肝疾患増悪4例蘂物中毒1例.PDFには膜型血漿分離器エバキュアーEC-2Aを用い施行時間は24時間以上t1時間あたり1単位の新鮮凍結血漿の投与を原則とした.肝性脳症の進行を認める劇症肝炎症例ではPDFとPE+HDFをsequentialに施行した. pri-mary endpointをPDF開始前後でのPT活性および脳症の変化secondary end-pointをPDF導入後の各データ変化およびPE+HDFとの比較とした【結果1PDF導入によりt対症10例のPT活性は36.8±20.3からn8.3±IL7(%)への上昇を認めたが前治療の修飾があり有意差は認めなかった(p = O.08)またPDF導入での肝性脳症の改善効果は明らかではなかった.PDFで使用するカラムの特性よりフィブリノゲンの上昇(p<o.oool)およびT-Bil値の低下(p=o.oc45)を認めた一方アンモニア値の改善は認められずHDFとの比較ではPDFでのアンモニア値は有意に上昇していた(p=O.Ol).【結語】進行する肝性脳症のコントローールにはPDFのみでは十分な効果は得られなかったが肝予備能の安定化に関しPDFは効果的であったPDFは比較的簡便に実施可能な入工肝補助療法であり肝不全症例の病状に応じ考慮すべき治療法の1つであると考える
索引用語