セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | O-187 難治性潰瘍性大腸炎に対するinfliximabおよびtacrolimusの治療効果 |
演者 | 平本圭一郎(東北大学病院消化器内科) |
共同演者 | 志賀永嗣(東北大学病院消化器内科), 宮澤輝子(東北大学病院消化器内科), 奈良志博(東北大学病院消化器内科), 松下勝則(東北大学病院消化器内科), 下平陽介(東北大学病院消化器内科), 諸井林太郎(東北大学病院消化器内科), 長澤仁嗣(東北大学病院消化器内科), 黒羽正剛(東北大学病院消化器内科), 遠藤克哉(東北大学病院消化器内科), 高橋成一(東北大学病院消化器内科), 木内喜孝(東北大学病院消化器内科), 下瀬川徹(東北大学病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】難治性潰瘍性大腸炎(UC)に対する寛解導入・維持療法として董nfliximab(IFX)が登場し治療成績向上が期待されている同じく強力な寛解導入療法’O: tacrolimus(Tac)があるが。両薬剤の比較や使い分けに閲する報告は少ない今回当院におけるIFXおよびTacの治療効果を比較し効果予測因子についても検討した.【対象1当院でIFXTacを導入した難治性UC患者47例(MX・21/Tac 26例).1方法】臨床的活動指標としてSuther㎞d血dex(DAI)を内視鏡所見のみ独立してRachm血ewitzのEndoscopic index(EI)を用い治療効果を検討した.寛解をDAI≦2、 EI≦4と設定したTac群は開始4週まで1にはazathioprine(AZA)を併用し12週でTac終了(AZA単独)とした.【結果1平均年齢(IFX群/Tac群二332/30.4歳)平均罹病期間(58/36年置PSL抵抗性:依存性(5:16/16=10例)平均観察期間(28.0/26.7週)投与中止(4/6)投与前平均DAI I[7.9(4-11)/83(6-ll)]と8週後DAI[4。1(〔}一9)/42(〔H1)]から寛解導入率をみると訊問に差を認めなかった[38%(8/21例)/31%〈8/26例)]投与前平均EI[70(5-12)/8.3(1-12)]と8週後EI[32.(0-7)/4.9(1-8)]からIFX群で粘膜治癒率が有意に高かった1〔62%(13/21例)/27%(7/26例)].30週時点のDAI寛解維持率[70%(7/10例)/22%(2/9日置]EI寛解維持率、[70%(7/10例)/33%(3/9例)]となりIFx群でPSL依存を含む維持困難例が多いもののTac群よりFX群で寛解維持率が高かった.効果予測因子を患者背景(年齢性別罹病期間病型罹患範囲)血液検査所見(HbAlb血沈CRP)内視鏡所見の中から検討したが有意な因子は同定されなかった1【結論】mxTacは共に高い寛解導入効果内視鏡的粘膜治癒効果を有していた.両群の臨床背景にbiasはあるもののPSL依存を含む維持困難例で.よりIFXが有効と思われた.効果予測因子については今後の症例蓄積が必要と考えられた. |
索引用語 |