セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

O-189 難治性潰瘍性大腸炎に対するインフリキシマブ(IFX)の中長期予後の検討

演者
共同演者
抄録 【目的】2010年潰瘍性大腸炎(UC)に対する治療としてIFXが承認され短期予後についての検討が各施設より行われている.今回われわれは14週以降の中長期予後の検討をおこない難治性UCの維持療法としてのIFXの治療効果について検討した【方法】当院にて2010年6月から2011年9月までに活動性UCに対しIFX(026週の3回投与有効例は維持投与)を投与した32例(男14例女18例)を対象とし1)臨床背景2)重症度3)治療適応および4)2週6週後の短期有効率と5)14週以降の中長期有効率をLichitigerスコア(Lスコア)にて評価した(寛解は治療スコア4以下有効は治療スコア10以下かつスコア4以上の低下).【結果】1)臨床背景は平均年齢32(16-78)歳平均罹病期間45年罹患範囲は全大腸炎型18例左側型は12例t直腸炎型2例であった。2)重症度は中等症28例重症は4例であった.3.)治療適応はステロイド抵抗例9例依存例22例であった.またそのうち10例はTac不応・維持困難例3例はCyA不応・短期再燃例であり19例は6MP/AZA園圃用例であった.4)2週6週の寛解導入例は12/32(37.5%)14/32(43.8%)有効率(寛解+有効)は21/32(65.6%)17/32(53.1%)手術例は3例であった5)14週以降(4-16ヵ月)の中長期有効率は15/27(55.6%)であった.そのうち7例(7/1546.7%)は効果減弱がみられ4例は6MP/AZA追加1例はPSL追加が必要であった.全観察期間の手術例は計5例で手術率5/32(15.6%)であった.【結語コIFXは6MP/AZAによる寛解維持困難i例Tac/CyA不応・維持困難例に短期的に有用であったが中長期には有効例の約半数に効果減弱がみられ維持療法の検討が必要と考えられた.
索引用語