セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
O-195 大腸憩室の経年増加とその要因―注腸検査による経過観察からの検討―
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演者 |
丸山保彦(藤枝市立総合病院消化器科) |
共同演者 |
景岡正信(藤枝市立総合病院消化器科), 大畠昭彦(藤枝市立総合病院消化器科), 森雅史(藤枝市立総合病院消化器科), 志村輝幸(藤枝市立総合病院消化器科), 宇於崎宏城(藤枝市立総合病院消化器科) |
抄録 |
大腸憩室の増加スピードや頻度増加要因については不明な点が多い.憩室の増加する背景を明らかにするため検討を行った(対象と方法)当院で最近2年悶に注腸検査を受けた患者の中で1年以上前に注腸検査が行われていた79症例を対象とした.注腸写真で上行(A)横行(T)下行(D)S状(S)結腸の各領域別に憩室数を比較し一つの領域で6個以上増加した症例を増加群(Ct群)1~5個増加したものを微増群(α’群)とし変化しなかったものは憩室のある群をβ群憩室の無いものをγ群とした.(1)初回検査での憩室の部位別に憩室の程度(数)をスコア化し群間で比較した(2)増加症例では増加部位を検討した(3)食生活や生活習慣について29項目のアンケートを行った症例について比較を行った.(結果)検討した79例は男性48例女性31例で平均年齢は6&6±12.7歳で平均観察期間は37.9±17.0ヶ月あった.α群は18例α’群は12例β群は18例Y群31例で各群閾の年齢観察期問に有意差はなかった.(1)初回憩室の分布はDのスコアがα群ではα群β群と比較し有意に多かづた.Sのスコアもα群はβ群より有意に多かった.各郡内ではαα’群ではAと伴にSにも憩室が有意に多いのに対しβ群ではAのみに有意差を認めた.(2)経過中に増加した部位をα群の榔位別増加スコアで比較するとSは他の部位に比べ有意に増加していた(3)症状アンケートは5ヶ月前から全注腸症例に行っているが今回の検討に該当したものは11例でα+(ガ群が6例tβ+γ群が5例であった.まだ少数の検討ではあるが前者では間食が多く後者では魚の摂取が多い傾向が認められた.(結論)今回の検討では比較的短期間で憩室が増加してゆく症例がある程度存在することが確認された憩室が増加した人ははじめから左半に憩室が多く存在していた.憩室の増加を引き起こす原因や症状に関しては現在継続中のアンケートを加えて報告したい. |
索引用語 |
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