セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

O-197 大腸憩室出血例の臨床的特徴と内視鏡的止血成績

演者 小川大志(北里大学医学部消化器内科学)
共同演者 佐田美和(北里大学医学部消化器内科学), 迎美幸(北里大学医学部消化器内科学), 横山薫(北里大学医学部消化器内科学), 小林清典(北里大学医学部消化器内科学), 小泉和三郎(北里大学医学部消化器内科学)
抄録 【目的】当施設における大腸憩室出血の臨床的特徴および内視鏡的止血法の治療成績を明.らかにする.【方法1当施設で2010年12月までに大腸憩室出血に対して内視鏡的止血法を行った55例を対象とした.対象例.の臨床的特徴や内視鏡的止血法の治療成績について検討した.【結果】1)平均年齢は61.4±12.5歳男性45例女性10例であった.基礎疾患を35例(63.6%)に認め抗凝固薬を16例NSAIDsは5例で内服していた2)出血から大腸内視鏡検査までの平均期間.は2.8±2.1日であったが出血当日か翌日に内視鏡検査を行った24例中17例(70.8%〉で活動性出血を確認できた.3)出血部位は音腸~上行結腸32例(58.2%)S状結腸12例下行結腸6例横行結腸5例であった。4)出血憩室と診断した内視鏡所見は.活動性出血31例(56.4%)露出血管10例.潰瘍・びらん8例凝血塊付着6例であった.また内視鏡下洗浄法がT出血憩室の同定に有用であった.5)内視鏡的止血法は全例クリップ法を硝い.出血:量が多く視野の確保が困難であった8例では憩室周囲にエピネフリンの局面を併用した.内視鏡的止血法の止血効果は良好で心臓弁膜症でワーファリンを内服していた1例を除き止血可能であった.6)内視鏡的止血後の再出血は12例(21.8%)で認め再出血までの平均期間は2.8±1.6日(1~5日)であった.再出血例のうち10例はクリップ法で止血可能であったが、2例は止血困難で緊急手術が必要であった.結果的に52例(94.5%)で内視鏡的止血が可能であった.1結論】大腸憩室出血が疑われる場合は出血後なるべく早期に腸管薗処置を行ったうえで大腸内視鏡検査を行うことが出血憩室の同定に有用である.内視鏡的止血法はクリップ法が有効だが再出語例も少なくなく止血困難例や再出血例に対しては単独の止血法に固執することなくエピネフリンの局面など他の止血法を併用することが効果的であり、IVRや外科手術を念頭においた対処も必要である.
索引用語