セッション情報 |
一般演題(口演)
IBD(クローン病)
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タイトル |
O-202 炎症性腸疾患患者における抗TNFα受容体拮抗薬の選択に関する研究
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演者 |
長堀正和(東京医科歯科大学消化器内科) |
共同演者 |
藤井俊光(東京医科歯科大学消化器内科), 齋藤詠子(東京医科歯科大学消化器内科), 森尾純子(東京医科歯科大学消化器内科), 長沼誠(東京医科歯科大学消化器内科), 渡辺守(東京医科歯科大学消化器内科) |
抄録 |
【目的】炎症性腸疾患(IBD)患者において2種類の抗TNFα受容体拮抗薬の好みについて調査を行いその選択と理由関連する社会的因子を検討する【方法】2011年3月目り6月までの間当科に通院中の抗TNFα受容体措抗薬治療歴のないIBD外来患者(UC112名CD25名)に自記式アンケートを行った.調査内容は性別t年齢IBD病名罹病期聞現在の治療薬最終学歴就労状況の他、外来通院の困難年間通院頻度t「皮下注射を誰から投与されたいか?⊥「誰に治療選択をしてもらいたいか?⊥効果安全性は同等との前提にて治療薬”A”(インフリキシマブ)と治療薬“B輔(アダリムマブ)の一方が選択された選択の前には各薬剤の投与方法投与頻度投与に伴う有害事象が説明された続いて選択肢からその理由が選択された.1【結果181(59%〉人が“A”を選択し(A群)56(41%)人が”B“を選択した(B群).特配間で性別年齢、BD病名治療薬通院困難通院回数.就労状態に差を認めなかった.B群はA群と比較して罹病期間(年)が長く(10.21vs. 6:Mp=O.0094)より多くの患者が自ら皮下注射を希望し(37.5%vs.8.64%pく0.0001)最終学歴が4年制大学卒以上の患者が多かった(60.9%vs 403%p=O.03).多重ロジスティック解析にて検討したところ「皮下注射を誰から投与されたいか?」および罹病期間がB群に関連する独立因子であった(オヅズ比および95%信頼区間は1.105(1.025-L191)(自分vs医療者)および7.475(2.573-21.714))1.多かった選択の理由はA群では「医療考が近くにいること」(67人)「投与頻度」(44人)「自己注射を受け入れられない」(28人)B群では「投与が簡便」(44人)「自宅での投与」(18人)「通院が困難」(15人)であった.【結論】皮下注射の薬剤に関しては自己注射が高いハードルになっていることが示唆されナースなどを交えての患者への適切な指導が重要と思われた. |
索引用語 |
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