セッション情報 一般演題(口演)

IBD(クローン病)

タイトル

O-203 リドカインテープ剤を用いたアダリムマブ皮下注射時の疼痛緩和効果の検討

演者 石田久美(大阪医科大学附属病院第2内科)
共同演者 村野実之(大阪医科大学附属病院第2内科), 楢林賢(大阪医科大学附属病院第2内科), 能田貞治(大阪医科大学附属病院第2内科), 阿部洋介(大阪医科大学附属病院第2内科), 井上拓也(大阪医科大学附属病院第2内科), 樋口和秀(大阪医科大学附属病院第2内科)
抄録 【目的】クローン病治療に用いられるアダリムマブは皮下注射時の疹痛を伴うことがある.そこでリドカインテープ剤を用いたアダリムマブ皮下柱毎時の疹痛緩和効果を明らかにすることを目的とした.1方法】1アダリムマプ40rngi隔週投与により維持療法を行なっているクローン病患者を対象にリドカインテープ剤使用時と非使用時で無痛の程度をVAS(visuaI analog scale)により評価した.同一の患者においてリドカインテープ剤使用時と非使用時で検討を行いいずれを先行して評価をするかは無作為割付によって決定しクロスオーバー法としたリドカインテープ剤は30分前に注射部位に貼付し剥がした直後に注射した.【結果】14症例の登録を行い平均年齢CO.9歳男性13例/女性1例平均罹病期間17&5ヵ月インフリキシマブ治療歴ありは57.1%であった。注射部位は1例が腕で13例は腹部であった.7例は自己注射を行なっていたリドカインテープ剤の使用時と非使用時の両者を評価できたのは9例であった.リドカインテープ鞭聯のVAS値は平均40.8±21.4mm(中央値45㎜)であり非使用時の5&9±20.5㎜(中央値63㎜)に比較し有意に劇評であった(p<O;01).4段階の痔痛尺度はいずれも「やや痛い」がもっとも多く両者で有意差は認めなかったなおいずれにおいても治療を継続できないほどの激痛であるとの回答はなかった.未記入であった1例を除く8例の患者の主観的な疹痛評価ではりドカインテープ剤を使用した方が「やや痛みが少なかった」が6例「非常に痛みが少なかった」が2例であり全例で痛みが少なかったと回答した。今後のリドカインテープ剤の継続使用については「継続を希望する」が5例(62.5%)「どちらでもよい」が3例(375%)「継続したくない」が0例(O%)であった.【製革リドカインテープ剤はアダリムマブ皮下注射時の痔痛緩和に有効であった(発表時には症例数が若干増加する予定である)
索引用語