セッション情報 一般演題(口演)

肺癌・内視鏡

タイトル

O-211 当院における小児患者に対する内視鏡的大腸病変切除術の検討

演者 大森信弥(仙台赤十字病院消化器内科)
共同演者 佐藤俊裕(仙台赤十字病院消化器内科), 菅野厚(仙台赤十字病院消化器内科)
抄録 【背景1小児患者においては1)消化管内陣が狭く腸管壁が薄い2)内視鏡施行時には全身麻酔を必要とすることが多いなどの特徴がありその大腸治療内視鏡に際してはいくつかの留意点が存在すると考えられている.【目的1当院における小児患者に対する内裡鏡的大腸病変切除術の現状を評価しその安全性.について検討すること.[方法11)2000年1月から2010年12月までの期間に内視鏡的大腸腫蕩切除術が施行された小児症例12例(全en juvenile polyp以下JP)についてその臨床像を検討した2)上述の12例(A群)と同期間内において内視鏡的に切除された成人JP症例19例(B群)の切除病理組織標本を用いて各症例の切除標本の最大の割面における粘膜下層部分の断面積(μrn2)を計測しその値を病変最大径で除して補正した値(Ac値;Area corrected)を算出し比較検討した.【結果】1)年齢は2~13歳(平均年齢5.42+/一3.75歳)病変の肉眼形態はIsp 4例Zp 8例で平均病変最大径は1675+/-824mmであった.前処置・静脈麻酔は小児専門医管理下主として硫酸アトロピン0.02mg/kg塩酸ケタミン1~2mg/kgジアゼパムO.3mg/kgを使用して行われたが.術中術後の麻酔関連の合併症は認めなかった.平均入院期間は4.33+/一1.SC日でt全例において穿孔や治療後出血を認.めなかった2)Ac値の平均はA群で13166.83+ノし783778、 B群では87014.16+/f63464.66でありtB群に比べA群で有意に低値であった(PくO.OO1).今回の切除病変の検討より小児のJP病変は上皮性病変部の大きさに比べ粘膜下層領域が小さいこと当院では腸管壁がより薄い小児において安全に内視鏡的切除が行われていることが病理学的に示唆された.【総括】当院での小児患者に対する内視鏡的大腸病変切除術は小児専門医との連携の下小児独特の特殊性に配慮しつつ安全に施行し得ていると思われた、さらに症例を蓄積し。より安全かつ確実な濤療内視鏡を模索することが今後の課題と考えられた
索引用語