セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

O-218 肝細胞癌診断における3T-MRIの進歩

演者
共同演者
抄録 【目的】3T-MRIはS〆N比の高さより.頭部領域では15Tよりも;有用性が高いことが知られていたが、肝臓領域では田パルスの感度ムラや多くのアーチファクトがみられ総合的には1.5Tに劣るところがみられたが新しい装置ではその欠点を解消しすべてにおいて1.5T-MRIに優るとも劣らない検査が可能となったので報告する【対象と方法1対象はバージョンアップした3T-MRIで撮像した105症例で比較は旧バージョン3T-MRIで撮像した1112症例.撮像方法は共にTl強調画像(TIWI)T2強調画像拡散強調画像(DWI)EOBによるダイナミックMRIと20分後の肝細胞相である.両者の違いは1)TlWIでは2ポイントDIXON法(FLEX)による水画像と脂肪圃像への変更2)MPG多軸同時印加法DWI(eDWDの導入.3)造影検査はLAVA法からLAVA-XV法へと変更した点である. LAVA法は3Tでは1.5Tよりも75%に時間短繍撮像(12~16秒〉である.【結果】1.FLEX脂肪画像;従来のin!outof phaseでは限局性脂肪沈着の指摘困難であったが脂肪含有結節である限局性脂肪肝・高分化型肝細胞癌・血管筋脂肪腫・TACE治療後肝細胞癌の25結節はいずれも明瞭に指摘可能であった.2.eDWI:b=1000では従来法ではアーチファクトが多く評価困難であったがteDWIではアーチファクトなく、肝細胞癌径5-30rnmまでの35結節血管腫12結節が明瞭に描出された部位による診断困難な結節はみられなかった.3LAVA-XV二LAVAでみられた各種アーチファクト尾状葉等の体中心部でみられた感度ムラが消失しダイナミックMRI肝細胞相共に直径5mmまでの多血性肝細胞癌が明瞭に描出された.いずれもeDWIと一致した腫瘍であった.部位による描出不良はみられず短時間撮像にてダイナミックMRIの息止め不良症例は5%にとどまった【結語】新しい3T-MRIは肝臓MRI検査には有用性が高い.
索引用語