抄録 |
【はじめに】組織学的に診断した早期肝細胞癌(eHCC)を含む肝細胞癌(HCC)とdysplastic且odule(DN)でのEOB一一MRI肝細胞相とSonaznid造影US(CEUS)K:upffer相の造影効果を組織分化度別に比較しOATP8発現との関連も検討した.【対象と方法】対象はCEUSEOB-MRIともに施行し手術あるいは肝生検で組織学的に診断したHCC73結節(eHCC33二軍を含む高分化43結節四川分化30結節)及びDN9結節.Sonazoidの取り込みはGE社製LOGIQ7を用いKupffer相30分後に高MI照射によりbubble崩壊後に生じるドブラ信号を検出しsonazoid enhancement index(腫蕩部のドブラ信号一非腫瘍部のドブラ信号)で評価した. EOBの取り込みは既報のごとくEOB enhancement ratioで評価したOATP8の免疫染色を行いその発現とEOB-MRI肝細胞相の造影効果組織分化度との相関について検討した.【結果1eHCCはEOB-MRI肝細胞相において94%で低信号として検出がCEUSKupffer相では9%で低エコーを示したのみであった.EOB enhancelnent ratioはDNで若干低下しeHCCでDNに比し有意に低下したSonazoid・enhancement indexはDNeHCCでは低下せず中低分化HCCでは高分化HCCDNに比し有意に低下した.OATP8発現はEOB enhallcement ratioとよく相関しHCCの分化魔が低下するにつれ減少した.【結謝EOBの腫瘍部へ取り込み低下はDNの一部ですでに始まりeHCCの多くで低下しOATP8との発現とよく相関した.一・方Sonazoid取り込みの低下はEOBより遅れて起こりDNの全例eHCCの多くで取り込みが見られ中低分化型HCCでは全例取り込みは低下しCEUS Kupfier相で低エコーを示した |