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O-226 Lymphomatoid gastropathy―疾患概念と内視鏡像―

演者
共同演者
抄録 竹内らは胃に生じる未知のNK細胞増殖性病変10例をあげこれらが臨床病理学的にきわめて均質で独立した疾患概念であることを確立し2010年にLy田phomatoid gastropathy(以下LyGa)と名付けて報告した.LyGaは従来の病理組織学的診断基準に従えば.リンパt特にextranoda1 NK/T-cen lymphomanasal typeと診断されるものである.しかしLyGaは数か月で自然消槌をきたすことを特徴とする点がlymphomaとは異なる、報告されたLyGa10例(当院で経験した3例他院からのコンサルテーション症例7例)の患者背景は以下である.性差なし.平均年齢は46~75歳。ピロリ菌の感染率が高く既往として3例に胃癌の治療歴がある.(出典:blood eO10 116:5631-5637)当院で経験した3例と他院からのコンサルテーション1例のLyGa症例の内視鏡像を検討した.共通点としては1>胃底腺領域に発生する.2)10mm以下の比較的小さな病変である.3)陥凹t隆起など多様な形態を呈するが充血様の強い発赤を伴う傾向にあることなどが挙げられる.本疾患概念は短期間に自然消則するという特徴からフローサイトメトリー遺伝子染色体解析などを含め詳細な検討ができていないのが現状である.本疾患概念の解明のためには未固定標本を含めた多数の病理組織が必要であり内視鏡医が本疾患概念を周知しておくことが病態の解明につながると考える.
索引用語