セッション情報 一般演題(口演)

基礎

タイトル

O-232 IL-23はSTAT3を介して腸管の神経内分泌細胞に作用する

演者 鈴木秀幸(東北大学生体調節外科学分野)
共同演者 小川仁(東北大学生体調節外科学分野), 三浦康(東北大学生体調節外科学分野), 内藤剛(東北大学生体調節外科学分野), 羽根田祥(東北大学生体調節外科学分野), 渡辺和宏(東北大学生体調節外科学分野), 大沼忍(東北大学生体調節外科学分野), 佐々木宏之(東北大学生体調節外科学分野), 鹿郷昌之(東北大学生体調節外科学分野), 田中直樹(東北大学生体調節外科学分野), 工藤克昌(東北大学生体調節外科学分野), 佐瀬友彦(東北大学生体調節外科学分野), 木村俊一(東北大学生体調節外科学分野), 梶原大輝(東北大学生体調節外科学分野), 小村俊博(東北大学生体調節外科学分野), 戸嶋政秀(東北大学生体調節外科学分野), 松田泰史(東北大学生体調節外科学分野), 柴田近(東北大学生体調節外科学分野), 佐々木巌(東北大学生体調節外科学分野)
抄録 【目的】神経内分泌細胞は腸管上皮中に約1%の割合で存在し消化管内の物質を感知して消化管ホルモンを分泌する機能を有しているが免疫系との関連性はいまだ不明な点が多い.一方炎症性サイトカインの1つであるIL-23日受容体IL-23RはTh17細胞をはじめとした免疫細胞に発現しておりIL-23結合により細胞内シグナル伝達分子STAT3のリン酸化を介して種々の遺伝子発現が調節されていることが知られている.近年われわれはIL-23Rが免疫細胞のみならずt腸管の神経内分泌細胞にも発現していることを免疫組織化学により発見した.またEnter(》chromaffm cellの細胞株KRJ-1においてもIL-23Rを発現していることをWestern blotおよびRT-PCRにて見出した.本研究ではt KRJ-1をIL-23により刺激した際の変化について検討した.【方法1 KRJ-1の培地中にrecombinant human IL-23(10ng/mL)を添加した際のSTAT3のリン酸化の有無についてWestern blotを用いて調べた.またIL-23刺激後のmRNA発現の変化をいくつかの遺伝子についてreal time PCRを用いて調べた.【結果】KRJ-1期目L-23で刺激しない場合にはSTAT3のリン酸化は認めなかったが刺激後10~60分後にはリン酸化STAT3が認められた.また1L-23Rなど複数の遺伝子においてIL-23刺激12時間後のmRNA発現の上昇がみられた.【考察】IL-23は免疫細胞のみならず腸管の神経内分泌細胞においてもIL-23RおよびSTAT3のリン酸化を介し種々の遺伝子発現に変化を及ぼしていることが示唆された遺伝子発現の変化については現在マイクロアレイにて網羅的に解析中である.
索引用語