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タイトル

O-234 小腸虚血再灌流傷害におけるHeme Oxygenase(HO)の転写調節による炎症制御機構

演者
共同演者
抄録 【目的】小腸虚血再灌流傷害は酸化ストレスによる炎症と白血球の動員を特徴としている.ヘムオキシゲナーゼ(HO>一1やHO-1によるヘムの分解産物である一酸化炭素(CO)が様々なモデルにおいて抗炎症効果を示すことがこれまで報告されている.一方虚血疎剛流傷害におけるHO-1の制御機構については未だ不明な点が多い。HO-1の転写抑制因子であるBTB and CNC h(Fmolog 1(Bach1)が酸化ストレスや炎症性サイトカインなどによる障害の制御に関わっていることがこれまで報告されている」方法】WTおよびBach1ノックアウトマウスを用い上腸間膜動脈を45分間クランプ後4時間再灌流する小腸虚血再灌流傷害モデルを作成し小腸の炎症制御におけるBachlやHO-1の役割について検討した.【結果1 HO-1は粘膜中の炎症細胞で強く発現しておりBach1ノックアウトマウスでのHO-1の発現はWTマウスと比較し有意に西進していた.小腸粘膜中のTNF-alpha・KC(ELISA)HO一・1(Westem blot)の発現、好中球浸潤の指標であるMPO活性ICAM1やE-s eleednなど接着分子(Western blot)の発現はWTマウスでは虚血再墨流傷害の小腸粘膜において有意に充進していたがBach1ノックアウトマウスでは発現の充進が抑制されていた.Bach1ノックアウトマウスでのこれら発現の抑制はHO阻害薬により一部元に戻された.【結論】Bach1遺伝子はHOを調整することで小腸虚血再灌流傷害の炎症制御に関わっており虚血再灌流傷害における治療標的分子となる可能性が示唆された.
索引用語