セッション情報 一般演題(口演)

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O-235 Infliximabによる寛解導入療法下Crohn病患者における血清マイクロRNAの解析

演者 藤岡審(九州大学大学院病態機能内科学)
共同演者 中道郁夫(九州大学大学院病態機能内科学), 江崎幹宏(九州大学大学院病態機能内科学), 梅野淳嗣(九州大学大学院病態機能内科学), 志方健太郎(九州大学大学院病態機能内科学), 浅野光一(九州大学大学院病態機能内科学), 森山智彦(九州大学大学院病態機能内科学), 中村昌太郎(九州大学大学院病態機能内科学), 松本主之(九州大学大学院病態機能内科学), 北園孝成(九州大学大学院病態機能内科学)
抄録 【背景】Infiiximab(IFX)はCrohn病(CD)において高い寛解導入効果を有するが不応例や効果減弱例の存在が臨床上の問題である.近年種々の疾患において血中マイクロRNA(rniRNA)の解析が行われており診断のみならず治療反応性などのバイオマーカーとしての役割も期待されている.【目的】IFXによる寛解導入療法下のCDにおける血清miRNAの推移を解析し治療効果との関連を検討する.【方法】IFXによる寛解導入療法(026週投与)を予定した活動期CD 17症例を対象とし0週および6週の投与前にto-tal RNAを抽出したそのうち3症例のmiRNAをqPCR一アレイを用いてスクリーニングし治療前後で2倍以上変動したmiRNAを解析対象とした.この検討で抽出されたmRNAについて、残りの14症例を対象としリアルタイムPCRで測定した.14例を治療開始14週後のCDAIから治療反応群と治療不星群に分け2群間でのmiRNAの推移を比較した.【結果1アレイ解析では治療前後で12種類のmiRNAの発現が充興し2種類のmiRNAの発現が低下した.このうちリアルタイムPCRにより4種類のmiRNA(let-7dmiR-28-5pmiR-221miR-224)の有意な発現野州が確認された.治療反応群(n=10)と治療不応群(n=4)における治療前後の比較では前者で上記miRNAの発現が充進したのに対し後者では有意な変動は認めなかった.IFX開始6週後のmiRNA発現を2群間で比較するとlet-7dmiR-28-5pmiR-221は治療反応群で有意に高値であった.【結語】IFXによる寛解導入後のCDにおいて4種類の血清miRNA(1et-7dmR-OS-5pmiR-221miR-224)の発現が増加した.let-7d画R-28-5pmiR-221はIFXに対する治療反応性のバイオマーカーとなる可能性が示唆された
索引用語