セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ1

GERD

タイトル

P-001 GERD診療ガイドラインに基づくGERD治療の実態

演者
共同演者
抄録 【目的】日本消化器病学会編集GERD診療ガイドラインに則っ.て治療を行った際の実際の流れおよび治療効果を明らかにすることを目的とした.【方法】2010年1月から仙台市の多施設(病院5施設診療所7施設)にて連続するGERD患者207例(男性88例 平均年齢53.8歳)をガイドラインフローチャートに則って検査・治療を行った.PPIは初期治療としてラベプラゾール(RPZ)10mg/日を投与し症状が改善しない場合にRPZ2Qmg/日投与に増量した.症状評価にはFSSGを用い8点以上をGERDと診断した.またRPZ内服後はFSSGが8点未満もしく1は50%以上低下したものを症状改善と定義した.【成績】81.6%で治療前に内視鏡検査が施行された.RPZ10mg/日投与による初期治療で712%(内視鏡優先;69.8%治療優先80.0%)の症状改善率が得られた.治療前内視鏡検査施行例で非びらん性GERD(NERD)が52.1%に認められたRPZIOmg/日投与によるNERDの症状改善率は61.7%とびらん性GERDの773%に比較して症状が改善しにくい傾向を示した.初期治療で効果不十分例においてはRPZ20mg/日投与によりFSSGは有意に低下し症状改善率は60.0%を示した.また長期管理においては維持療法76.2%オンデマンド療法12.7%薬剤の中止が1L1%で選択されていた.【結論】GERD診療ガイドラインに沿って診断・治療を行なうことにようて比較的良好な治療効果が得られることが日常診療において確かめられた.オンデマンド療法を含めるとPPIによる維持療法を必要とするGERD患者がわが国においても9割存在することが明らかとなった.
索引用語