セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ1

GERD

タイトル

P-003 プロトンポンプ阻害薬(PPI)内服中GERD患者に対するGerdQによる治療効果の評価

演者 大本俊介(近畿大学消化器内科)
共同演者 松井繁長(近畿大学消化器内科), 足立哲平(近畿大学消化器内科), 峯宏昌(近畿大学消化器内科), 高山政樹(近畿大学消化器内科), 永井知行(近畿大学消化器内科), 永田嘉昭(近畿大学消化器内科), 川崎正憲(近畿大学消化器内科), 櫻井俊治(近畿大学消化器内科), 樫田博史(近畿大学消化器内科), 工藤正俊(近畿大学消化器内科)
抄録 【目的】近年本邦において胃食道逆流症(GERD}は増加傾向にあり治療の第一選択はプロトンポンプ阻害薬(PPI)である. GERDに関して様々な問診ツールがあるがGerdQはRDQから3質問GSRSから1質問GISから2日目合計6項目の質問からなるGERDの初期診断治療効果判定に有用な新しい問診ツールである.今回我々はPPI内服申のGERD患者においてGerdQを用いて治療効果の評価を行うことを目的とした.1方法】内視鏡的に逆流性食道炎(RE>と診断されPPIを継続投与している当院の患者54人(男性21人.女性33人平均年齢66.5歳)について日本語版に訳したGerdQ問診を実施その効果と有用性を検討したPositive scoreが最低1項目で2点以上あるものを効果不十分半評価した.【結果】54例中10例(1&5%)が効果不十分と判定された.効果十分例と効果不十分例における患者背景別の検討では年齢T性別B皿罹病期問PPI投薬期間胃粘膜萎縮の進行度で有意差を認めなかった.LA gradeの検討において効果不十分例ではgradeA以上の症例が有意に多かった.食道裂孔ヘルニアの有無の検討では効果不十分例で食道裂孔ヘルニアを有するものが有意に多かった(36%vs90%P=0.0021).PPI投与量は効果不十分例効果十分例ともに、半田よりも常用量使用率が高かったが常用量と半量の使用率を群問内でみると効果不十分例のほうが常用量使用率が高かった【結論】GerdQによる問診にてPPI継続使用例における効果不十分例を18。5%に確認した.効果不十分例で有意にLA grade A以上のREを多く認め問診結果と内視鏡検査所見とが一致しており有用な問診方法であると考える.効果不充分例の検討では食道裂孔ヘルニアが有意に多くPPI抵抗性の一因と考えられた.またtPPI常用量使用率が高かったことより常用量でも効果不十分な患者には更なる治療方法の検討が必要と考えられた
索引用語