| 抄録 |
【目的］ Frequency Scale for the Symptoms of GERD ： FSSG〈Fスケール）は逆流症状7項目dyspepsia症状5項目から構成されているがfunctionaldyspepsia（FD）とnon－erosive reflux disease（NERD）の診断と治療効果判定が可能なようにFSSGを改良し（FDスケール）その評価を行った．【方法】空腹時と食後にみぞおちが痛むかどうかを尋ねる2つの質問を追加した．本院消化器内科を受診した連続する100例の初診患者を対象とした。器質的疾患を認めなかった患者は逆流症状7項目（Reflux score）とdys・pepsia症状7項目（Dyspepsia score）のどちらの総点数が高いか同点の場合はより高い点数の項目が入っている方の診断とした．【成績】100例はGERD（≧LA Grade A）16例消化性潰瘍（PU）12例胃癌2例FD41例NERD29例と診断された． Dyspepsia scoreはFDNERDGERDPU問で有意差（ANOVApくO．05）を認めた． Dyspepsia scoreのcutoff値を設定しFD患者に対するFDスケールの診断能の評価を行った．【結論】FDスケールはFDとNERDを明確に区別可能であった． |
