セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

肝癌1

タイトル

P-020 経皮的ラジオ波焼灼術後の後出血予防における穿刺経路焼灼の有効性の検討

演者
共同演者
抄録 【背景】昼頃に対する経皮的治療としてラジオ波焼灼術(RFA)が広く行われるようになったが治療成功に到るには十分な合併症のコントロールが肝心である.特に早期合併症として腹膣内出血は注意すべき事象である.その腹腔内出血を予防する手段として穿刺経路の焼灼が有効との意見があるが十分に検討されているわけではない.【目的】当院では治療後の穿刺経路焼灼について2人のRFA指導医の異なる見解から経路焼灼を付加する術者と付加しない術者とが意図せず分かれている.今回我々はRFA治療後に穿刺経路の焼灼行為が後出血の頻度を低下させるかどうかをretrospectiveに検討した.【対象・方法】2007年1月から2011年5月目で当院にて肝癌についてRFAを施行した1032症例(穿刺経路焼灼群652症例非焼灼群380例)を対象とした.治療後(1~3日)に効果判定として撮像した造影CTから術後出血などの早期合併症を検索した.【結果】焼灼群での後出血は6例で非焼灼群で4例であり両群に有意差を認めなかった.合併症は胸水が最も多く焼灼群で31例非焼灼群で27例認めた.その他の合併症として腹水横隔膜肥厚気胸血胸肝梗塞胆管損傷などを認めが合併症の発生に関して両群聞に有意差を認めなかった.【結語】今回の検討ではRFA治療後の穿刺経路焼灼によって後出血を予防できるとは言えないと考える
索引用語