セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ4

憩室

タイトル

P-030 当科における大腸憩室出血症例と生活習慣病との関連

演者 関根忠一(済生会川口総合病院消化器内科)
共同演者 井上勝徳(済生会川口総合病院消化器内科), 高杉秀明(済生会川口総合病院消化器内科), 平田嘉幸(済生会川口総合病院消化器内科), 目時亮(済生会川口総合病院消化器内科), 小林久里子(済生会川口総合病院消化器内科), 濱田清誠(済生会川口総合病院消化器内科), 松井茂(済生会川口総合病院消化器内科), 小柳佳成(済生会川口総合病院消化器内科), 原澤茂(済生会川口総合病院消化器内科)
抄録 1目的】大腸憩室は食習慣の欧米化と高齢化に伴い増加傾向にあり合併症である憩室出血も増加していると言われている.そこで大腸聖母出血の臨床的特徴を調べることを目的とした.【方法】2006年4月から2011年6月までに当科に入院した大腸憩室出血症例を対象としてその臨床的特徴特に生活習慣病との関連について調べた.大腸内視鏡検査解すでに止血状態にある場合は終末園腸に血液がなくかつ憩室以外に出血源となる病変が確認されない場合を憩室出血とした。【成績】症例の平均年齢は66.8歳(44-89)性別は男性62例(64%)女性35例(36%)と男性が多かった再出血例は33例(34%)であった.大腸憩室の部位は両側43例(48%)右側27例(30%)左側20例(22%)であった.出血部位は右側結腸が27例(61%)。左側績腸が17例(39%)であった.出血部位が同定された全例に対し内視鏡的クリッピング術が施行されたが何度も出血を繰り返すために2例結腸部分切除術を行った.生活習慣病としての合併症をみると高血圧が47例(48%)高脂血症33例(34%)脳梗塞は14例(14%)虚血性心疾患13例(13%)糖尿病は10例(10%)であった抗血丹薬(70%がバイアスピリン)服用は25例(25%)でありNSAIDs服用は5例(5%)便秘薬服用は64例(66%)であった.患者のBMIを検討すると男女差はないが成人平均と比較すると女性に肥満傾向が見られた.【結謝大腸憩室出血は高齢男性に多く出血部位としては右側結腸に多く再出血例が34%あった.何度も再出血を繰り返す症例が2例あり手術が施行された.高血圧症合併例が多くまた便秘症例も多かった.抗血栓薬あるいはNSAIDs内服は30%に認めた.BMIの検討では女性に肥満傾向が見られた.以上より動脈硬化関連疾患特に高血圧のコントロールが大切でありまた便通のコントロールも大切と考えた.このことは再発予防にも繋がると考えた.
索引用語