セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ4

憩室

タイトル

P-033 大腸憩室の有病率と合併症に対する治療方針

演者
共同演者
抄録 【背景と目的】高齢化社会に伴い大腸憩室疾患は増加傾向にありまた抗血栓・凝固療法を行う患者の増加による憩室出血の重篤化の懸念など臨床的に重要となってきている.大腸憩室の有病率および憩室炎憩室出血などの合併症の頻度・治療法などを明らかにするために検討を行った【方法と対象】当院では2009年4月から2011年10月に大腸内視鏡検査(以下CS)を10663人施行しているが内視鏡データベースを使用し憩室疾患の有病率・性差・年齢による有病率の変化を算出した.また2000年1月間ら2011年10月にCTにて憩室炎と診断された266例2006年1月から2011年10月にCSにて大腸憩室出血と診断された34例2000年1月から2011年10月に憩室疾患にて手術となった31例を対象に憩室疾患の部位別の頻度治療における問題点などを検討した.【結果】大腸憩室は1325入(12.4%)に認めた.有病率は男性148%女性9.3%また65歳以上の高齢者の有病率は男性17.7%(vs 65歳以下12.3%)女性13.9%(vs65歳以下5.5%)で男性高齢者に高い傾向であった.憩室炎は盲腸(C)に27例上行結腸(A)に173例横行結腸(T)に8例下行結腸(D)に19例S状結腸.(S)に38例直腸S状部に1例認め穿孔・膿瘍形成はCに1例Aに6例T.に1例Dに2例Sに4例認めた.憩室出血の出血部位はC・A738%D4.8%S 21.4%で右側結腸に多数認めたCSを施行した憩室出血の41.2%(14人)で出血源が同定可能でt全例で内視鏡的に止血可能であったが術後に2例再出血を来たし経動脈的塞栓術で止血した.1考察】大腸憩室は男性・高齢者に多く存在する.結腸炎・憩室出血などの合併症は右側結腸に多く発生し大半は抗生剤投与や内視鏡治療などで対処可能であるがT緊急手術となる症例も少なからず存在し憩室疾患の治療対象につき今後の検討が必要である.
索引用語