セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ4

憩室・出血

タイトル

P-035 憩室出血に対するIVR及び内視鏡治療のタイミング 緊急治療の必要な症例の見極めについて

演者 滝原浩守(岸和田徳洲会病院消化器内科)
共同演者 尾野亘(岸和田徳洲会病院消化器内科), 植田智恵(岸和田徳洲会病院消化器内科), 中野利宏(岸和田徳洲会病院消化器内科), 井上太郎(岸和田徳洲会病院消化器内科), 柳原恵梨(岸和田徳洲会病院消化器内科), 古賀風太(岸和田徳洲会病院消化器内科), 長谷川晶子(岸和田徳洲会病院消化器内科), 馬場慎一(岸和田徳洲会病院消化器内科), 中村彰宏(岸和田徳洲会病院消化器内科), 高松正剛(岸和田徳洲会病院消化器内科)
抄録 【目的】当院では憩室出血に対し造影CTによる腸管への血管外漏出を緊急治療の適応基準としている.過去1年間における憩室出血入院患者の統計をまとめ憩室出血への緊急治療のタイミングを考察する.【方法1 2010年6月から2011年9月までに当院へ憩室出血として入院した65症例について検査治療経過をレトロスペクティブに検証する受診時CTで腸管内への造影剤漏出がある場合は緊急][VRもしくは緊急内視鏡検査を行い無い場合は24時間以内の内視鏡検査を行った.【成績】65下中CTで造影剤の腸管内漏出が認められたものが24例であった.24例中IVR治療16例内視鏡治療8例であった. IVRを行った16例のうち8例はコイル塞栓を行えたがその他8例は出血源が分からず内視鏡検査へと移行した.この内視鏡検査8例中クリップによる縫縮が行えたのは2例のみで6例は自然止血された。コイル塞栓クリップ縫縮に成功した患者では血圧の高い傾向があったIVR時に血圧低下を認めた症例では出血源が見つけられない傾向が認められた.造影CTで出血源不明な41例のうち内.視鏡で憩室縫縮できたのは2例のみであった.39症例は自然止血された.憩室出血に関連する死亡症例はなかった.造影CTを用いた憩室出血への緊急治療適応を行った場合約42%(24例中10例)の成功率となった【結論】1造影CTによる血管外漏出所見は緊急治療のよい適応である.
索引用語