セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ4

憩室・出血

タイトル

P-037 大腸憩室炎に対する外科治療の適応と術式

演者 玉川浩司(大阪府立急性期総合医療センター外科)
共同演者 松田宙(大阪府立急性期総合医療センター外科), 岩瀬和裕(大阪府立急性期総合医療センター外科), 青野豊一(大阪府立急性期総合医療センター外科), 吉田洋(大阪府立急性期総合医療センター外科), 野村昌哉(大阪府立急性期総合医療センター外科), 西川和宏(大阪府立急性期総合医療センター外科), 出口貴司(大阪府立急性期総合医療センター外科), 川田純司(大阪府立急性期総合医療センター外科), 田中康博(大阪府立急性期総合医療センター外科)
抄録 【目的】大腸憩室炎は保存的治療を基本としているが腸管合併症を有する場合は手術適応となる.ひとたび穿孔を生じると致命的となる危険もありまたStoma増設を余儀なくされQOL低下は避けられない.憩室炎とその合併症に対する手術適応と術式を検討し憩室炎の外科治療の現状を解析した.【方法】2001年~2011年10月までに施行した大腸憩室炎とその合併症に対する手術症例50例を対象とし.むしろ無期解析を行った.【結果】50例の内訳は男:女=23:27平均年齢68.5歳.手術適応:穿孔(21);穿痛/痩孔(17);狭窄(6);出血(6);炎症(4)(4例に重複あり).手術術式:切除+Stoma造設(Hartmann)14例;切除(吻合)19例;Sto血a造設14例;ドレナージ2例;バイパス手術1例であった.緊急手術は穿孔例と出血例に行われ穿通/痩孔例と狭窄例に対しては待機手術が選択されることが多かった.穿孔の21症例は1例を除きStomaが増設されていた.穿通/痩孔門でも17例中9例にStomaが作成され2期的手術に至る例が多かった.切除吻合を行った19例のうち4例に縫合不全(うち2例は晩期縫合不全)を認めた.縫合不全を生じた吻合法は器械吻合2例手縫い2例であった.【結論】大腸憩室炎において穿孔を生じた場合はStoma作成を必要とする確率が高いまた汚染手術でなくとも術後縫合不全を生じる危険性があることを念頭に置き2期手術の選択を要する機会もあると思われる.
索引用語