セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ1

小腸

タイトル

P-041 カプセル内視鏡FICE3による小腸血管拡張症と粘膜発赤の鑑別の有用性について

演者
共同演者
抄録 【目的】カプセル.内視鏡(CE):におけるfleXible spectral imagillg celor enhance-ment(FICE)の報告ではFICE 12はangioectasiaの検出に有用とされている一方でFICE 3.は病変検出の有用性は認められていない(Scand J Gastroenterol:2011).またCEの昌昌において小さな粘膜発赤red spotは小さなangioecta・siaと小腸炎の発赤(炎症性発赤)の鑑別が困難な場合があり炎症性発赤なら経過観察だがangioectasiaな.らダブルバルーン内視鏡検査(DBE)治療などが必要であり診断治療のうえで鑑別は重要である.今回この鑑別にFICE3の有用性について検討したので報告する.【対象と方法】2003年2月から2011年10月まで当院でCEを施行した292例中、 DBEで確認がとれたangioectasia症例(A群)13.例と炎症性発赤症例.(E群)13例に対して検討を行った.検討項目として色調の強さを3段階に分け病変の色調の強さを比較しまたFICE 3において背景の黄緑色に対して病変部の周囲に青色の領域が出現する場合をblue sign陽性と定義しこの有無についても比較検討を行った.危険率5%にて有意差ありとした、【結果】1病変部の色調についてA群は平均2.69士0.48点tE群は平均2.69±0β3点であり二二的有意差を認めなかった(P = 0359).blue sign陽性症例の割倉はA群は平均15.4±37.6%E群は平均923±277%であり統計的有意差を認めた(P<O.OO1).[考察・結語】FICE 3はFICE1&2のミックスの波長であり通常のCE像ではわかりにくい小腸炎の軽度な発赤腫脹等の色調変化に対して周囲の黄緑色とは違う青色(blue sign)を呈したと考えられる.この現象はFICE12よりFICE 3の方が色覚的にわかりやすい. red spotつまりangioectasiaと炎症性発赤の鑑別にこのblue signは臨床上有用な可能性が示唆された.
索引用語