セッション情報 | 一般演題(ポスター)ディスプレイ1小腸 |
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タイトル | P-043 カプセル内視鏡で発見し得たNSAIDs起因性小腸病変11例 |
演者 | 川島志布子(日本大学医学部内科学講座消化器肝臓内科部門) |
共同演者 | 宇野昭毅(日本大学医学部内科学講座消化器肝臓内科部門), 中村由紀(日本大学医学部内科学講座消化器肝臓内科部門), 石川清一(日本大学医学部内科学講座消化器肝臓内科部門), 水谷太二(日本大学医学部内科学講座消化器肝臓内科部門), 永井晋太郎(日本大学医学部内科学講座消化器肝臓内科部門), 上原俊樹(日本大学医学部内科学講座消化器肝臓内科部門), 中村仁美(日本大学医学部内科学講座消化器肝臓内科部門), 佐藤秀樹(日本大学医学部内科学講座消化器肝臓内科部門), 原澤尚登(日本大学医学部内科学講座消化器肝臓内科部門), 徳弘直紀(日本大学医学部内科学講座消化器肝臓内科部門), 松井輝明(日本大学医学部内科学講座消化器肝臓内科部門), 水野滋章(日本大学医学部内科学講座消化器肝臓内科部門), 森山光彦(日本大学医学部内科学講座消化器肝臓内科部門) |
抄録 | 【目的】本邦では近年高齢化社会が急速に進行している.循環器疾患・脳血管性疾患等に対する低用量aspirin整形外科疾患等における非ステロイド系消炎鎮痛剤の使用の頻度は今後も増加するもの.と考えられる.近年カプセル内視鏡の開発により容易に全小腸の観察が可能となりNSAH)s起因性小腸病変の実態が明らかとなってきた。今回我々はカプセル内視鏡を施行したNSAIDs内服症例17例のうちNSAms起因性小腸病変を認めた11例の検討を行ったので報告する.【方法】2008年から2011年8月の期間で当院にてカプセル内視鏡により診断し得たNSAIDs起因性小腸病変の11例について検討した.【結果1男性6例女性5例.診断時年齢は18-80歳で平均は63.8歳。使用NSAIDsはAspirin 6例DidQfenac 3例Loxo-profen 1例Lornoxicam 1例顕性出血を来したものが6例潜在性出血であったものが3例顕性出血もなく便潜血も陰性であったものが2例であった.診断時Hbは7.0 一 15.8g/dlで多くの症例が貧血を伴っていた.カプセル内視鏡で認めた病変は空腸ではびらん3例・潰瘍2例・発赤2例回腸ではびらん5例・潰瘍6例でありそのうち5例が活動性出血を来していた狭窄例は.認めなかった.5例に対しその後シングルバルーン小腸内視鏡検査が施行され3例に対し止血処置を行いNSAIDs中止のみで潰瘍が三二化した例も認めた.【結論】カプセル内視鏡はNSAIDs起因性小腸病変の診断に非常に有用であり積極的に行われるべきと考えられる近年予防効果のある薬剤に関しても多く報告がされているが確立には至っていない.NSAIDs中止が困難な例も多く今後も検討が必要である. |
索引用語 |