セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ1

小腸

タイトル

P-045 カプセル内視鏡における全小腸観察率についての検討

演者 清野隆史(公立学校共済組合東海中央病院消化器内視鏡センター)
共同演者 大塚裕之(公立学校共済組合東海中央病院消化器内視鏡センター), 森島大雅(公立学校共済組合東海中央病院消化器内視鏡センター), 石川英樹(公立学校共済組合東海中央病院消化器内視鏡センター)
抄録 【目的】カプセル内視鏡検査(CE)は小腸病変を低侵襲にスクリーニングできる検査として非常に有用であるがT撮影時間に限界があるため全小腸を観察できないこともしばしば経験する今回我々は当院におけるCE施行例の内全小腸を観察できなかった症例について検討した.【対象と方法】2008年4月から2011年10月までに当院でCEを施行した100例(男性63例女性37例平均年ke 64.1歳)のうち盲腸まで到達しなかった24例について検討した検査機器はPilCam SBおよびSB2RAPIDワークステーションを使用した検査前日には大腸内視鏡検査用の検査食を使用し就寝前にセンノサイド3錠クエン酸マグネシウム1包の内服とした.朝8時30分に来院し臨床検査技師看護師医師同席の下でCEを服用.2時間後より飲水可4時間後より軽食可17時30分に再度来院し検査終了基本的に全例外来で施行している.【結果】全小腸を観察できなかった24例について男性17例女性7例平均年齢67.0歳であり検査目的の内訳は原因不明消化管出血(OGB)17例(68.0%)貧血2例(4%)蛋白漏出性胃腸症1例腸閉塞1例治験1例その他2例であった.撮影終了時のCE到達部位は食道1例胃2例空腸1例回腸20例であった.その内滞留が1例存在したが非特異的小腸炎による輪状潰瘍が原因でありダブルバルーン内視鏡で回収した胃を通過した21例について平均胃通過時間:70.6分置あるのに対し全小腸観察例ではS8.O分であった.食道停滞の1例は肺結核に対する胸郭形成術の既往があり高度の食道当日を認めた治療もしくはダブルバルーン内視鏡による追加検査を要した病的所見率は208%(5/24)であり全小腸観察例では276%(21/76)であった.PillCam SB2の導入前後での全小腸観察率は導入前:72.7%(32/44)導入後:78.6%(44/56)であった.【結語】CEにて全小腸観察不能例は全小腸観察可能例と比較して胃通過時間が長い傾向があった.
索引用語