セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ2

大腸

タイトル

P-047 TNBS誘発腸炎モデルにおけるCO-releasing molecule(CORM-3)による炎症制御機構

演者
共同演者
抄録 【目的1一酸化炭素(CO)はHeme Oxygenase(HO)によるHemeの分解産物の一つであり様々な動物モデルにおいて抗炎症効果を示すことが報告されている.CO吸入に加えCO-releasing molecule(CORM)がCO産生物質として用いられている.今回クローン病の実験動物モデルであるトリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)誘発腸炎モデルにおけるCOによる炎症制御機構について.新規水溶性CO放出物質であるCORM-3を用いて検討した.【方法] C57BL6マウスを用いTNBS溶液を注腸しTNBS誘発腸炎を作成した.作成前1回戦よび作成後1日2回CORM-3(10mg/kg)を腹腔内投与したTNBS誘発腸炎作成後3日目に大腸を摘出し潰瘍スコア・腸管粘膜中のミエロペルオキシダーゼ(MPO)活性・粘膜中のサイトカインについて検討した.【結果】TNBS誘発腸炎群ではsham群と比較しマクロ像での潰瘍スコア好中球浸潤の指標であるMPO活性t粘膜中のTNF-al-phaや:KCは有意に充陣していたこれらの充進はCORM-3の投与により有意に抑制されていた.【結論】CORM-3により放出されたCOは腸管炎症を制御し臓器保護効果を示した.COが炎症性腸疾患に対する治療標的分子となる可能性に加え新規水溶性CO放出物質の炎症性腸疾患への治療応用の可能性が示唆された.
索引用語