セッション情報 | 一般演題(ポスター)ディスプレイ3肝癌3 |
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タイトル | P-057 術前のTACEは単発肝細胞癌の切除後再発率を改善させるか |
演者 | 野沢彰紀(大阪市立大学大学院肝胆膵外科学) |
共同演者 | 上西崇弘(大阪市立大学大学院肝胆膵外科学), 竹村茂一(大阪市立大学大学院肝胆膵外科学), 坂田親治(大阪市立大学大学院肝胆膵外科学), 浦田順久(大阪市立大学大学院肝胆膵外科学), 大畑和則(大阪市立大学大学院肝胆膵外科学), 金田和久(大阪市立大学大学院肝胆膵外科学), 栄政之(大阪市立大学大学院肝胆膵外科学), 西岡芳孝(大阪市立大学大学院肝胆膵外科学), 久保正二(大阪市立大学大学院肝胆膵外科学) |
抄録 | 【目的】従来より肝細胞癌に対する肝切除術前罪動脈化学塞栓療法(TACE)の有用性に関する検討が行われてきたがその臨床的意義には様々な報告がみられる.一方肝動脈化学塞栓療法(TACE)の併用により局所穿刺療法の成績が向上するとの報告がみられる.そこで単発肝細胞癌に対するTACEの有用性について肝切除後再発の観点から検討した.【方法】1995年から2010年末までの期間に当科で肝切除が施行された単登肝細胞癌(肉眼的脈管浸潤例や多臓器合併切除例を除く)234例を対象とした.これらの症例を腫瘍径3cm以下(S群131例)および3.lm以上(L群103例1)の2群に分類しそれぞれの群において術前TACE施行の有無を含む癌再発規定因子を無再発生存率の比較から検討した.【結果】S群では術前TACE施行群と西施行平の無再発生存率に差は認められなかったがL群においては術前TACE施行群および非施行群の3年および5年無再発生存率はそれぞれ80.6%および69.8%56.5%および38.6%であり非施行群に比較し施行群の無再発生存率が有意に高値であった.単変量解析では術前TACE施行とともに75歳未満系統的切除および非肝硬変が無再発予測因子であった多変量解析では術前TACE施行および75歳未満が独立した無再発予測因子であった.【結論1術前TACEは3.1cm以上の単発肝細胞癌の無再発生存率向上に寄与する可能性が示唆された. |
索引用語 |