セッション情報 | 一般演題(ポスター)ディスプレイ3肝癌3 |
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タイトル | P-062 進行肝癌症例における初回治療と予後についての検討 |
演者 | 柴田英貴(長崎大学病院消化器内科) |
共同演者 | 田浦直太(長崎大学病院消化器内科), 市川辰樹(長崎大学病院消化器内科), 宮明寿光(長崎大学病院消化器内科), 内田信二郎(長崎大学病院消化器内科), 加茂泰広(長崎大学病院消化器内科), 吉村映美(長崎大学病院消化器内科), 久保田陽子(長崎大学病院消化器内科), 山口東平(長崎大学病院消化器内科), 本田琢也(長崎大学病院消化器内科), 磯本一(長崎大学病院消化器内科), 竹島史直(長崎大学病院消化器内科), 中尾一彦(長崎大学病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】近年本邦において非B非C型肝癌症例の増加傾向に伴い進行肝癌の状態で診断される機会が増えている.肝癌診療におけるガイドラインでは脈管侵襲を有する肝障害度A.の症例では肝切除・肝動脈塞栓療法・肝動注化学療法が辟外転移を有する症例では化学療法が選択されるがそのエビデンスは明確ではない今回進行肝癌症例における初回治療と予後について検討することを目的とした【対象・方法】1999年から2010年目での期聞当院関連施設において肝細胞癌診断された症例のうちStagelV以上の症例338例を対象とした.解析対象の年齢性別tBMI、飲酒歴糖尿病の有無背景肝Child-Pugh grade血小板数プロトロンビン時間血清アルブミン値総ビリルビン値ASTALT. AFPPIVKA-II初回治療法を検討項1目としその予後に寄与する因子を検討した【成績】全症例における5年累積生存期間は9%であったCox比例ハザードモデルによる多変量解析にて予後に寄与する因子を検討したところ性別(女性;RRO.60P;0.010)AST値(881U/1以上:RR I50 P=α015)AFP値(200ng/ml以上RR 1.93 P=α002)初回治療法(TACE/TAL RRα42 P〈O.001外科切除;RRα27P<0.001)であったさらにK:apla11-Meier法で5年累積生存率の検討を行ったところ外科切除が33%TACE/TAIが9%化学療法が0%無治療症例が4%と有意に肝切除症例に累積生存率が高かったのに対しt無治療と化学療法に有意差はみられなかった.これらの症例のうち肝癌単発Child-Pugh gradeAの43症例にて5年累積笙存率を検討したところ外科切除が49%TACE/TAIが18%化学療法が0%無治療症例が096と外科切除症例の累積生存率が高い傾向がみられた.【結論]StagelV以上の脈管浸潤を伴う進行肝癌の症例の予後は極めて不良であるがまずは外科的切除を検討する必要があると考えられた. |
索引用語 |