セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

肝画像・腫瘍マーカー

タイトル

P-064 Shear Wave Elstographyによる慢性肝疾患の線維化診断

演者
共同演者
抄録 【目的】近年侵襲性の高い肝生検に変わる線維化評価の画像診断として超音波とMRIによるエラストグラフィーが用いられている.超音波においては用手的に肝臓を押す等によりびずみを計測する静的エラストグラフィーとプッシュパルスを照射し肝臓で発生する即断弾性波を測定する動的エラストグラフィーがあり後者には機械的加圧のTransient Elastography(TE)と音響的加圧のVirtual Touch Tissue Quantification(VTTQ)及びShear WaveElastography(SWE)に分類される..収束超音波で測定するVTTQに対しSWEは超音波ビームを連続的に照射し組織内に異なるフrk・一カスを形成しULtra Fast lmagingにて数千以上のフレームレイトで発生する勇断波の速度あるい.は弾性値をカラーコードマップで表示する方法である.この新しいエラストグラフィーによる慢性肝疾患の線維化評価を行うた.【対象と方法1対象は正常肝20例と各種慢性肝疾患95症例.内訳は慢性肝炎58例肝硬変37例男女比63:32B型15例C型70例AIH3例PBC3例アルコール性4例である使用装置はAixplorerでSWEは右肋間より体表より深度3.5cmにROIを設定し各5回測定しtその平均値を肝硬度とした.皮下組織厚が3c孤以内の症例とした血液線維化マーカーであるAPRIFIB-4と比較した.【成績】1.SWE.による肝硬度:正常肝3.4±0.8kPa慢性肝疾患62±4、5kPa肝硬変12.2±7.OkPaで有意に(p<O.001)肝硬変は高値であった.2.血液マーカーとの比較:肝硬変の検出能に関してtAUROCはSWE O.95APRI O.88. FB-4 O.79であった.【結語】SWEはBモード画像およびカラーマップ表示が可能であり腫瘍や血管などの構造物を避けて確実に肝実質のみを測定する事が可能であり有用性が高いと思われた.
索引用語