セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ3

肝画像・腫瘍マーカー

タイトル

P-070 PIVKA-IIと予後についての検討

演者 城谷麻衣子(長崎大学病院消化器内科)
共同演者 内田信二郎(長崎大学病院消化器内科), 加茂泰広(長崎大学病院消化器内科), 久保田陽子(長崎大学病院消化器内科), 吉村映美(長崎大学病院消化器内科), 山口東平(長崎大学病院消化器内科), 本田琢也(長崎大学病院消化器内科), 柴田英貴(長崎大学病院消化器内科), 宮明寿光(長崎大学病院消化器内科), 田浦直太(長崎大学病院消化器内科), 市川辰樹(長崎大学病院消化器内科), 中尾一彦(長崎大学病院消化器内科)
抄録 【目的】AFPやPIVKA-IIはT肝癌のサーベランスに有用で画像検査と.ともに日常診療で使用されている.特にPIVKA-IIは腫瘍増殖能を反映しさらに血管新生を促進する.と報告され肝癌の予後や再発への関与が考えられる.今回肝癌症例においてAFPPIVKA-IIと予後について検討を行った【対象・方法11999年より2010年までの期聞当院において肝癌と登録された379例の中でワーファリ1ン内服例初回治療後画像的に腫瘍残存例肝移植例TNM stage皿以上を除外したB型肝炎関連肝癌(HBV)24例(16%)C型肝炎関連肝癌(HCV)98例(65%)NIBNC29例(19%)の151例を対象とした解析対象の年齢性別BM【飲酒歴糖尿病の有無Child-Pugh score血液生化学検査AFPPIVKA-1:初回治療を検討項目とし肝癌症例における予後に寄与する因子を検討した.【結果城因別に初回治療後の予後に寄与する因子を多変量解析で検討したところChild-Pugh score( = >7 : p = O.OIO RR2.ce)PIVKA-ll ( = >40rrLAU/ml : O.033 RR 233)であった.PIVK:A-ll値と予後についてKaplan-M祖er法により検討したところPIVKA-H値〈40 mAU/mlと=>40 mAU/m1の症例での5年累積発癌率は<40mAU/mlの症例で82%=>40 mAU/miの症例で57%と=>40皿AU/血iの症例で有意に再発率が高かった(p=O.004).さらにPIVKA-H値〈40 mAU/mlChild-Pugh score7点未満とPIVKA-H値=>40 mAU/mlChild-Pugh score7点以上の症例での5年累積発癌率はPWKA-H値〈40 mAU/mL Ch皿d-Pughscore7点未満で88%PIVKA-II値=>40 mAU/ml Child-Pugh score7点以上の症例で15%とPIVKA-ll:値=>40 mAU/m且Ch且d-Pugh score7点以上の症例で有意に再発率が高かった(p=〈O.OO1).【結論】PIVKA-llが40 mAU/mlを示す症例では有意に予後が不良であった.PIVK:A-IIは肝細胞癌の腫蕩マーカーであるがサーベランスだけでなく予後因子となりうると考えられる.
索引用語