セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ4

胆道

タイトル

P-071 早期胆道癌症例の診断検討

演者 鈴木修司(八王子消化器病院)
共同演者 尾崎雄飛(八王子消化器病院), 森下慶一(八王子消化器病院), 斎田真(八王子消化器病院), 梶理史(八王子消化器病院), 小池伸定(八王子消化器病院), 原田信比古(八王子消化器病院), 武雄康悦(八王子消化器病院), 林恒男(八王子消化器病院), 鈴木衛(八王子消化器病院), 今泉俊秀(八王子消化器病院)
抄録 【目的】胆道癌は早期には診断が困難でありその診断のツールt診断へのアクセスが重要となっている.今回当院で経験した早期胆道癌(stage1)切除例についてその診断過程を検討した.【方法】2004年以降当院で経験した胆道癌切除例92例のうち早期胆道癌(stage1)であった14例を対象とした.内訳は胆嚢癌6例胆管癌5例十二指腸乳頭部癌3例であった.これらの症例の受診から診断に至るまでの過程につき検討した.【成績】早期胆嚢癌(stage1)は6例で男性4例女性2例で平均年齢は73.5歳であった主訴は無症状3例(検診で指摘).腹痛3例であった.受診時全例超音波検査CT検査を施行した.検査での診断では胆嚢癌診断3例高度進行胆嚢癌診断1例慢性胆嚢炎1例胆嚢壁肥厚1例で4例でレボピストを使用した造影超音波検査が鑑別に有用であった.手術は肝床切除2例S4下S5切除1例胆嚢摘出術3例であった.早期胆管癌/十二指腸乳頭部癌(stagel)は8例で男性5例女性3例で平均隼齢は72。9歳であった。主訴は腹痛3例発熱1例無症状1例肝障害1例倦怠感1例であった.受診時全例超音波検査CT検査を施行した.有効な検査ではCT/超音波検査5例超音波検査のみ1例.CTで疑診DIC-CTMRCPで診断1例診断できず1例であった.診断の困.難であった症例は8m皿のVilloustumorで胆道鏡にて診断し得たが他の検査では明らかではなかった.超音波検査では3例でレボピストを使用した造影超音波検査が有用であった.腫瘍の大きさの平均は22.1mmで手術はPPPD6例胆管切除2例であった.【結論】早期胆道癌症例の受診契機は特異的なものはないもののまず超音波検査。CT検査の施行で71.4%の症例が診断することができ造影超音波検査の組み合わせで早期に鑑別できる症例も認めた.
索引用語