セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ4

胆道

タイトル

P-074 胆管障害における総胆管結石と悪性胆道狭窄の臨床的相違

演者 柴田道彦(産業医科大学第3内科)
共同演者 房前貴之(産業医科大学第3内科), 松橋亨(産業医科大学第3内科), 日浦政明(産業医科大学第3内科), 阿部慎太郎(産業医科大学第3内科), 原田大(産業医科大学第3内科)
抄録 【目的】総胆管結石と悪性胆道狭窄は共に急性胆管炎閉塞性黄疸の原因となり非常に似た病態である.しかしt下階胆管炎例に占める割合は総胆管結石が多く閉塞性黄疸例では悪性狭窄が多く二つの疾患の臨床的相違を明らか1にする.【方法】2005年4月~20101年10月に当院を受診した総胆管結石(結石群)胆管癌と膵頭部癌の悪性胆道狭群(悪性群)合計336人のうち122人を除外した合計208人(結石群106例悪性群102例)を解析対象とした.まず受診時の性年齢BMISIRS血液検査(肝腎機能amylaseCRP血算凝固系)について2欄間の比較(unpaired t検定)を行った.次に悪性胆道狭窄を目的変数として各因子につい単変量解析を行い次にstep-wise解析を行い総胆管結石と悪性胆道狭窄の差異に寄与する要因の抽出を行った.【結果】2群問の比較では悪性群でBMIHbが低くt T-bilALP。竿GTPが高かった.一方結石群でASTALTCreAmyCRPが高かった凝固系についてはフィブリノーーゲンで差を認めたがPTAPTTでは而群山で差を認めなかった.悪性群で胆道系酵素結石群で肝酵素が;有意差をもって高値を示したため.これらの比についても比較したところ有意差を認めた次に悪性疾患を目的変数として単変量解析stepWise解析をを行った結果p値の低い順にCRPAST/ALPRBCD-bilCreが統計学的に有意であった.次にp値が最も低かったCRPとAST/ALPについて人数により3群に分け悪性疾患の占める割合を調べたところAST/ALPCRPが共に最低の群では悪性疾患が89%と高率でその反対にAST/ALPCRP共に最高の群では悪性疾患が6%と低率であった.【結論1悪性胆道狭窄は胆道系酵素有意の障害を総胆管結石は肝酵素有意の障害と炎症を伴い2疾患は胆管障害発生に大きな臨床的相違を示していた.
索引用語