セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ4

膵嚢胞性腫瘍

タイトル

P-076 当院における分枝型IPMNの切除例および経過観察例の検討

演者 小林規俊(横浜市立大学分子消化管内科学教室)
共同演者 中島淳(横浜市立大学分子消化管内科学教室), 窪田賢輔(横浜市立大学分子消化管内科学教室), 佐藤高光(横浜市立大学分子消化管内科学教室), 加藤真吾(横浜市立大学分子消化管内科学教室), 渡邉誠太郎(横浜市立大学分子消化管内科学教室), 細野邦広(横浜市立大学分子消化管内科学教室), 前田愼(横浜市立大学分子消化管内科学教室)
抄録 1緒言12006年国際膵臓学会による膵IPMNの診療ガイドラインでは分枝型に関する明確な基準は示されていない.当院での分枝型IPMNの切除例経過観察例より適切な切除例の絞込み経過観察に関して検討した1対象と方法1当院にて経験したIPMN280例のうち分枝型IPMK232例(切除例36例経過観察例1%例).切除例の術前EUS所見非切除例の画像上の変化通常型膵癌の合併に関して検討を行った.画像による経過観察は半年ごとにMRCP結節を伴う症例でEUSを施行した【結果11切除例の平均拡張分枝瀦径33.lmm平均主判明52mm平均結節高7.1mm平均顯横径10.4mmであった.病理診断はIPMA26例IPMB1例non-invasiveMMC5例in・vasiveIPMC 4例. iow risk(LR)群(IPMAIPMB)high risk(HR)群(n’eli-inva-sive IPMCinvasive IPMC)の2群の比較は平均拡張分枝膵管径(LR vs HR:31。5皿mvs 419mm P=α0225)平均主膵管径(LR vs HR=5.37mm vs 5.44mm P=0.9418)平均結節高(LR vs HR:4.3mm vs 16.4mm P<O.OOOI)平均結節横径(LR vs HR:5.7 mmvs 23.2 mm p<OOOO1)であった.1結果21経過観察例の平均観察期間は31.5ヶ月平均拡張分枝膵管径19.1mm平均主膵管径3.Omm平均結節高Llmlnであった.観察期間中に47例(244%)で画像上の変化がみとめられた.拡張分枝膵管径の増大が43例(22.3%)主膵管径の増大が17例(8.8%)結節高の増大が7例(3.6%)であった結節高の増大がみられた2例で外科的切除が行われたがIPMAであった.【結果3】切除例の術後経過観察中2例経過観察例2例で通常型膵癌の合併が見られた(1.71%).平均年齢725歳(男性3例女性1例)がん発見までの平均観察期間は8年(1-16年)であった.【結語1分枝型IPMNの手術適応は。結節高と分枝律管拡張径をもとに検討することが重要であると考えられた.また分枝型IPMNではもとの病変の増大よりむしろ膵がんの合併について長期に経過観察を行うことが肝要と考えられた.
索引用語