セッション情報 | 一般演題(ポスター)ディスプレイ4膵嚢胞性腫瘍 |
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タイトル | P-080 von Hippel-Lindau病における膵病変に関する検討 |
演者 | 小林規俊(横浜市立大学分子消化管内科学教室) |
共同演者 | 佐藤高光(横浜市立大学分子消化管内科学教室), 加藤真吾(横浜市立大学分子消化管内科学教室), 渡邉誠太郎(横浜市立大学分子消化管内科学教室), 細野邦広(横浜市立大学分子消化管内科学教室), 嶌村健(横浜市立大学分子消化管内科学教室), 前田愼(横浜市立大学分子消化管内科学教室), 中島淳(横浜市立大学分子消化管内科学教室), 窪田賢輔(横浜市立大学分子消化管内科学教室) |
抄録 | 【緒言】von Hippel-Lindau病(以下VHL病)は中枢神経系血管芽細胞腫や腎癌とともに膵病変をきたすことが広く知られている.ことに膵のう胞は高率にみられる今回我々は当院におけるVHL病の経過観察例をもとに画像上みられた膵病変に関してtその計時的な変化と意義に関して後ろ向きに検討を行った.【方法】対象は当院においてVHL病にて経過観察を行っている患者20例(男性14例女性6例).CTおよびMRIにおける膵病変の存在とその変化をに観察し病変の大きさおよび数の変化に関して検討を行った.【結果】平均年齢25.8歳(8-48歳)平均観察期間63.1ヶ月.20例中16例(80%)の症例において膵に何らかの病変が認められた多発性膵のう胞(11例)単発性膵のう胞(1例)serous cystic neoplasm(SCN)(2例)(いずれも多発性膵のう胞の合併)neuroendocrine tumor(NET)(2例)がみられた. SCNのうち1例NETのうち1例で外科的切除が施行されたSCNは15mmから25mm25mmから31㎜といずれも獣しNETは25mmと7mmで大きさの変化はみとめなかった.また病変中最大の膵のう胞は4例の患者で増大し(26.7%)(1.2mm/year)3例の患者で大きさが減少した(20%)(一〇.54mm/year)であった.また膵のう胞の数は5例(35.7%)で増加したがそれ以外9例では変わらなかったまた膵病変と膵外病変との間に明らかな相関は見られなかった.【結語】VHL病に伴う膵病変のほとんどは膵のう胞であった.膵のう胞は多発することが多くその大きさは必ずしも大きくなるとは限らなかった.またVHL病にSCNやNETも合併しSCNは増大傾向を示すが10%程度にすぎず膵病変そのものは患者の生命予後には関与しなかった. |
索引用語 |