セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ1

胃・十二指腸分子生物学

タイトル

P-086 好酸球性胃腸炎の比較的軽症な2例

演者 相澤茂幸(服部記念病院内科)
共同演者 山本浩治(服部記念病院内科), 吉岡靖索(服部記念病院内科), 加藤佐紀(服部記念病院内科), 横井祐子(服部記念病院内科), 大浦元(服部記念病院内科), 小島邦行(服部記念病院内科), 餅忠雄(服部記念病院内科)
抄録 【はじめに】好酸球性胃腸炎は消化管に好酸球浸澗を来す比較的稀な疾患とされている.今回好酸球性胃腸炎の比較的軽症の2例を経験したこれらの経験から好酸球性胃腸炎は軽症例も多く存在する可能性が窺われた.文献的考察を加え軽症2例について検討した.【症例1】28歳男性主訴は腹痛.1ヶ月前から腹痛が出現近医で腸炎として治療を受けるが改善せず冠詞が増強し救急受診となる.1血液検:査所見の異常は好酸球の軽度上昇(10.3%).のみであった腹部CTでは大腸の軽度の壁肥厚とダグラス窩にわずかな腹永を認めた.上部消化管内視鏡検査では十二指腸.に軽度の発赤を認め.大腸内視鏡検査では回腸末端と大腸全域に軽度の発赤とびらんを散見した.病理検査で十二指腸大腸および回腸末端に好酸球の中等度浸潤を認め好酸球性胃腸炎と診断した.絶食で症状は改善したため退院するが2週聞後より.症状が増悪しメサラジン投与を試みるも改善せず3週間後に再入院となったプレドニゾロン30mgを開始したところ症状は著明に改善し現在も再発を認めていない.【症例2】15歳男児.主訴は心窩部痛.オリーブオイルを摂取した翌日に嘔気下痢が出現近医で胃腸炎.として治療を受けるが心窩部痛が増悪し受診となる.血液検査所見の異常は好酸球の軽度上昇(153%)のみであった。腹部CTでは小腸の軽度の壁肥厚とダグラス窩にわずかな腹水を認めた.上部消化管内視鏡検査では十二指腸に軽度の発赤を認め大腸内視鏡検査では特異的な所見は認めなかった.症状が強く対処的にペンタゾジンやジクロフェナック坐薬を頻回に使用しなければならなかった.病理検査で十二指腸に35/HPFの好酸球浸潤を認め好酸球性胃腸炎と診断しステロイド投与を考慮したが自然軽快の傾向を示したので抗ヒスタミン剤と抗アレルギー剤の投与を行った.その後症状は完全に消失し現在も再発は認めていない.アレルゲン.検査ではオリーブの特異的IgEの上昇を認めた.
索引用語