セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ1

胃・十二指腸分子生物学

タイトル

P-089 胃癌細胞の浸潤におけるインターロイキン22の役割について

演者
共同演者
抄録 【背景・目的1近年Th1とTh2どちらにも分類されないインターロイキン17(IL-17)産生Tリンパ球(Th17)が消化管粘膜に存在することが報告された.インターロイキン22(L-22)はTh17関連のサイトカインであるが胃癌組織におけるその役割は明らかでない.そこで本研究では胃癌細胞の浸潤における皿一22の役割を明らかにすることを目的とした.【方法17種類の胃癌細胞株におけるrL-22 receptQr1(IL-22Rl)とIL-10 receptor 2(IL-10R2)の発現をRT-PCRで検討した.外科的に切除された胃癌組織におけるIL-22およびIL-nRlの発現局在を免疫組織学的に検討した.胃癌培養細胞株AGSとMKN28をBioCoat Matrigel invasion charnberに培養し皿t-22(0-100 ng/ml)で刺激して浸潤能の変化を検討した.【結果17種類の胃癌細胞株(AGSMK:NlMKN28MKN45MK:N74GCIYKATOIII)すべてにおいて几一22R1とIL-10R2の発現を認めた.胃癌組織においてn-22発現は腫瘍細胞周囲に浸潤する炎症細胞に認められIL-22R1発現は腫瘍細胞に認められた.IL-22は用量依存的に胃癌培養細胞(AGSおよびMK:N28)の浸潤能を充進させた(P<O.Ol).【結諭11L-22シグナルは胃癌細胞の浸潤能を尤進させる可能性が示唆された.
索引用語