セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ2

大腸

タイトル

P-093 難治性潰瘍性大腸炎に対するTacrolimusの有効性に関する検討

演者
共同演者
抄録 【背景と目的1難治性潰:瘍性大腸炎(UC)に対するTacrohmusの治療効果とその有効性を含め検討した.【方法と対象】対象は2010年4月から2011年6月までの15か月聞に当院でTacrolimus投与開始となった9例(男性3例女性6例平均年齢40.1±12.7 et)全大腸炎型4例左側大腸炎型5例全例が再燃寛解型でステロイド依存型であった.Tacrolimus投与開始時の併用薬は全例で5-ASA製剤t 3例でステロイドt l例で免疫抑制剤を使用しておりステロイドと免疫抑制剤併用は無かった.Tacrolimus開始時の臨床的重症度分類は重症4例申等症5例Disease activity i血一dex score(DADとしては11点4例9点3例8点2例であった内視鏡未施行例は内視鏡項目を除いてすべての項目が改善した場合を有効その他を無効とした.Tacrolimus開始時絶食3例経口食6例初期投与量は4mg/day1日2回の経口内服とし最長3か月間の内服で投与終了後3か月聞を観察期問とした.【結果13か月間の内服継続可能は6例で1例はクレアチニン(Cr)上昇と嘔気のため中止1例は8週間目にCr上昇を認めて中止1例は無効で8週間で大腸全摘衛を施行した.内服継続6例中有効5例無効1例であった.有効5例中2例(40%)が内服終了から2か月後と3か月後に再燃しIhfliximab投与を開始している.有効例の3例(60%)は5-ASA製剤のみで再燃を認めていない.【結語】Tacrolimusはステロイド抵抗性または依存性の難治性UCに対する有効な治療選択の一つであるが投与終了後の再燃の問題を中心として今後更なる検討が必要である.
索引用語