セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ2

大腸

タイトル

P-094 難治性潰瘍性大腸炎対するタクロリムスの治療成績の検討

演者 春日井聡(岩手医科大学消化器・肝臓内科)
共同演者 千葉俊美(岩手医科大学消化器・肝臓内科), 鳥谷洋右(岩手医科大学消化器・肝臓内科), 松田望(岩手医科大学消化器・肝臓内科), 佐藤邦彦(岩手医科大学消化器・肝臓内科), 安孫子幸人(岩手医科大学消化器・肝臓内科), 小穴修平(岩手医科大学消化器・肝臓内科), 廣田茂(岩手医科大学消化器・肝臓内科), 遠藤昌樹(岩手医科大学消化器・肝臓内科), 鈴木一幸(岩手医科大学消化器・肝臓内科)
抄録 【目的1当科で難治性潰瘍性大腸炎に対しタクロリムスを投与した症例の経過に関して検討した.【方法12009年10月より2011年10月頃でにタクロリムスを投与された10症例に関して検討した.ステロイド依存性3例ステロイド抵抗性7例平均年齢487歳(22-74歳)男性5例女性5例全大腸炎型7例左側結腸炎型3例であった.初回投与量はO、025mg/kgを1日2回投与.2週間目標血中トラフ濃度を10~15ng/mしとし血中トラフ濃度をモニタリングしながら投与量を調節した.2週以降は目標血中トラフ濃度を5~10ng/mしとし投与量を調節した.投与前投与後2週および12週時点での1.DAIスコア2.CRP値3.ステロイド投与量4.副作用の有無5.再燃の有無について検討した.【結果110例中1例で投与後21日目で改善なく手術となった.2例で目標血中トラフ濃度に到達しなかったがいずれも手術回避可能であった.1.DAIスコアが平均7.6→5.3→32点と低下し改善率は70%(7/10例)であった.2CRP値は2.45→0.54→O.29と低下した.3.ステロイド投与量は減量3例中止6例であった.4.副作用は振戦を1例に認めた.5.非手術例9例のうち3例でタクロリムス申止後再燃を認めた.【結語】10例申9例で治療効果を認めた.9例中3例で再燃を認め今後寛解維持療法の検討が必要である.
索引用語