セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ2

大腸

タイトル

P-098 Adalimumabによるクローン病の寛解導入および維持効果の検討

演者 石田久美(大阪医科大学附属病院第2内科)
共同演者 村野実之(大阪医科大学附属病院第2内科), 樋口和秀(大阪医科大学附属病院第2内科), 井上拓也(大阪医科大学附属病院第2内科), 阿部洋介(大阪医科大学附属病院第2内科), 能田貞治(大阪医科大学附属病院第2内科), 楢林賢(大阪医科大学附属病院第2内科)
抄録 【目的】現在活動期クローン病に対する寛解導入およびその維持においてbiologicsであるinfliXimab(IFX)は中心的な役割を担っている.しかし一方面IFXの効果減弱例無効例が少なからず存在し早急な対策が求められる完全ヒト型抗TNFα抗体製剤であるadalimumab(ADA)は新たなbioLogicsとして海外ではその有効性・安全性が広く知られるが本邦ではまだ報告が少なく.今後の課題となっている【方法】12010年11月から2011年4月までの間に当科でADAを導入したクローン病15例を対象とした.症例の内訳は男性14例女性1例平均年齢36:5±98歳平均罹病期間109±78.1カ月病型は小腸型2例/小腸大腸型11例/大腸型2例手術歴は8例に認め治療前平均CDAI 187.1±88.8CRP O.9±1.Omg/dlであった. IFX使用歴を8例に認め切り替え理由は一次無効2例二次無効6例であったこれらの症例に対してCDAIおよびC:RPの経過寛解導入率を検討した【結果1平均CDAIは2週後112.14週後106.48週後102.5と投与2週間後の早期より有意(p<0.05)に低下した.平均CRP値も同様に2週後より有意に低下していた。投与後24.8週でそれぞれ66.7%78.6%87.5%と高い寛解導入率が認められた.しかし5年以上の罹病期間IFX治療歴を有する症例ではいずれもCDAI改善率が低い傾向を認めた. Immunomodu・1ator併用の有無はADA導入によるCDAI改善率に差を認めなかった.【結論】ADA投与15例において投与後8週まで良好な寛解導入・維持効果を認めた.またBiologicsナイーブ症例および罹病期間の短い症例でCDAI時値を維持する傾向がみられた.今後投与後24週におけるCDAL CRPの経過t寛解維持効果を評価し発表時に報告する.
索引用語