セッション情報 一般演題(ポスター)ディスプレイ2

大腸

タイトル

P-102 クローン病に対するTNF-α抗体薬(アダリムマブ)の有効性―栄養評価の面からの治療戦略―

演者 鳥谷洋右(岩手医科大学医学部消化器・肝臓内科)
共同演者 千葉俊美(岩手医科大学医学部消化器・肝臓内科), 安孫子幸人(岩手医科大学医学部消化器・肝臓内科), 松田望(岩手医科大学医学部消化器・肝臓内科), 佐藤邦彦(岩手医科大学医学部消化器・肝臓内科), 柴田将(岩手医科大学医学部消化器・肝臓内科), 春日井聡(岩手医科大学医学部消化器・肝臓内科), 小穴修(岩手医科大学医学部消化器・肝臓内科), 遠藤昌樹(岩手医科大学医学部消化器・肝臓内科), 鈴木一幸(岩手医科大学医学部消化器・肝臓内科)
抄録 【目的】TNF-αr抗体薬(アダリムマブ:ADA)の有効性を栄養状態の面からBody composition analyzer(In body 720)を用いて検討した.【対象】クローン病(CD)患者17例(男性9例.女性8名t平均年齢37.0歳)を対象とした.病目は小腸型5例、小腸大腸型9例大腸型3例平均罹病期間は49ヵ月(1-180ヵ月)であった.【方法】CDAI値をADA投与前ADA投与4週後8週後で測定した.また投与前と8週後にIn bodyを用い体構成成分の体内水分指数蛋白指数筋肉指数および脂肪指数を算出し比較検討した.【結果】CDAI値は投与前176.8±88.94週後145.5±83.2.8週後126.8±94.7と投与前と比較して8週後で有意に低下し(P<0.05)その改善率は48週後で13.0%32.5%であった.体構成成分において体内水分指数は投与前12.3±2.4 kg/皿28週後12.5±2.3 kg/M2筋肉指数は投与前15.8±3.1 kg/血28週後16。1±3.Okg/m2であり投与前と比較して投与8週後で各体構成成分の増加傾向を認めた(P<O.06)蛋白指数および脂肪指数においては変化を認めなかった。さらに投与前と比較して投与8週後で血清アルブミン値は上昇しCRP値は有意に低下した.【結論】ADA投与によりCD患者の炎症の軽減と栄養改善の傾向を認めた. CD患者の栄養評価を継続的に行うことは外来での長期的ADA維持投与の栄養管理の上で重要であると考える.
索引用語